
カナダ出身のプロデューサー/DJ、Rezzが、スウェーデンの音楽家/ビジュアルアーティスト“オウル・ヴィジョン”を迎えた新曲「Downward」をリリースした。自身のレーベル〈HypnoVizion〉からの発表であり、9月12日に発売される通算5作目のスタジオ・アルバム『As The Pendulum Swings』に収録される最後の先行シングルである。
8-bitの映像世界と融合した産業的サウンド
「Downward」は、アルバムのインダストリアルな基調に、ビデオゲームを想起させるサウンドを重ね合わせたナンバーである。メロディと荒々しいベースラインが複雑に絡み合い、Rezz特有のミッドテンポな恍惚感と、オウル・ヴィジョンの荒削りでグリット感ある作風が融合している。
楽曲の世界観を拡張するべく、8-bitアニメーションによるミュージックビデオも制作。ピクセル化された迷宮のような映像が、作品全体のレトロな質感を視覚的に体現している。
Rezzは今回のコラボについて次のように語っている。
「オウル・ヴィジョンを再発見し、デモを受け取ってから一気に仕上げました。楽曲制作も映像制作も本当に楽しかった」
一方、オウル・ヴィジョンも「数年前にコラボの話をしていたが、今回ようやく実現した。両者のスタイルが光る楽曲に仕上がった」とコメントしている。
『As The Pendulum Swings』の全貌
アルバム『As The Pendulum Swings』には、「Glass Veins」「Prophecy」「Contorted」「Telepathy」といった既発曲に加え、ディロン・フランシスやk?d、fknsydら多彩なゲストを迎えた全13曲が収録される。リリース直後の9月26日には、RezzがTacoma Domeにて女性エレクトロニックDJとして初めて単独ヘッドライナーを務める公演も控えており、彼女のキャリアにおける新たな節目となる。
Owl Visionとは
オウル・ヴィジョンはスウェーデン・ヨーテボリ出身のプロデューサー/ビジュアルアーティストであり、2007年から「Death Electro」という独自のスタイルを打ち立ててきた。自身の〈Comorbid Records〉を拠点に活動しながら、〈Universal〉〈Parlophone〉〈Dim Mak〉といったレーベルからも作品を発表。楽曲はAudiやWarner GamesのCM、英BBC『Top Gear』などでも使用されており、今回の「Downward」が〈HypnoVizion〉からの初リリースとなる。

リリース情報
シングル
Rezz & Owl Vision 「Downward」
配信中(HypnoVizion)
アルバム
Rezz『As The Pendulum Swings』
2025年9月12日リリース予定