
2025年7月に開催された江嶋綾恵梨による初の主催写真展「境界線」。その続編にあたるアーカイブ展「Re:境界線」が、8月20日から29日まで渋谷 SHIBUYA XXI にて開催される。
前作「境界線」では、江嶋の10年来の友人であるモデル・前田莉瑚との関係を通じて、“言葉にしない、あいだにあるもの”をテーマにした写真が展示された。沈黙や距離感の中に漂う感情を切り取った作品群は、観客に深い余韻を与えた。
今回の「Re:境界線」では、テーマを“外側(第三者)から見た、あいだにあるもの”へと再構築。作家・文筆家の宮田愛萌と、音楽家/イラストレーター/コラージュデザイナーのイルリルを迎え、ROOMCRIMディレクションのもとで文学的かつ視覚的な解釈を加えた新たなコラボレーション作品が展開される。
展示は、江嶋と前田の関係性に新しい物語性を与える「カプセルコレクション」として構成。オリジナルの写真作品に、詩的言葉やコラージュアートが重なり、第三者の視点からふたりの“境界線”が多層的に表現される。
展示概要
会期:2025年8月20日(水)~8月29日(金)
※初日は設営終了次第オープン
会場:SHIBUYA XXI(東京都渋谷区宇田川町12-7 渋谷エメラルドビル1F)
入場料:無料
参加アーティスト
- Model:前田莉瑚
- Photographer:江嶋綾恵梨
- Creative words:宮田愛萌
- Collage art:イルリル
- Creative director:久松成吏
展示作品はすべて受注可能であり、会場にて申し込みを受け付ける。
江嶋綾恵梨によるメッセージ
「触れなかったのは、傷つけたくなかったから。
言わなかったのは、すでに分かり合えていたから。
写真には、そんな“言わない”時間が流れています。
この写真展が、あなたのなかにある“言わなかった想い”にやさしく灯りをともせますように」
「Re:境界線」は、沈黙の中に宿る感情や、見守るまなざしの距離感を改めて問いかける展示である。オリジナル作品と新たな解釈が交差する空間で、“あいだにあるもの”を感じ取ってほしい。