小瀬村晶、新たな光を宿した『MIRAI [Digital Deluxe]』を発表 ── ソロ・ピアノ3曲を追加収録

photo: Shin Kikuchi

作曲家/ピアニストの小瀬村晶が、ニュー・アルバム『MIRAI』に新たなピアノ・ヴァージョン3曲を追加したデジタル・デラックス盤『MIRAI [Digital Deluxe]』を9月26日に配信リリースすることが決定した。追加楽曲のひとつ「Atlas (Piano Version)」はすでに先行配信がスタートしている。

ソロ・ピアノで再解釈される3曲

今回新たに収録されるのは「Atlas」「Under The Starry Sky」「Ongaku」の3曲のピアノ・ヴァージョンである。いずれもオリジナルは海外アーティストを迎えたコラボレーション楽曲だが、ソロ・ピアノという最小編成で旋律を紡ぎ直すことで、新たな光が当てられている。小瀬村の音楽的核心である静謐なピアノ表現が浮かび上がり、作品全体の奥行きをさらに広げる構成となっている。

人と未来をつなぐアルバム『MIRAI』

『MIRAI』は2023年のソロ・ピアノ作品『SEASONS』以来、デッカから2年ぶりに発表されたアルバムであり、小瀬村にとって初の本格的なヴォーカル・プロジェクトでもある。コロナ禍の分断を契機に「未来」をテーマに掲げ、日本人作曲家としての視点から次世代に向けたメッセージを描いた。デヴェンドラ・バンハート、畠山美由紀、トム・アダムスら7人のシンガーが参加し、アジアの伝統音楽やポストロック、エレクトロニカなど多様な要素を織り込み、複数言語を横断する壮大な作品となっている。

小瀬村は本作について次のように語っている。

「新しいアルバム『MIRAI』は、これからの時代を生きていく人々に向けて、未来への希望を音楽で描いた作品です。人と人は手を取り合えること。想像力は新しい世界を切り開けること。過去から未来へ、いま伝えられるべきことに向き合った作品です。この作品が、誰かの新しい一歩を踏み出す手助けになればと願っています。」

世界で評価される日本人作曲家

小瀬村晶は現在、Spotifyで最もストリーミング再生されている日本人クラシック・アーティストの一人であり、Pitchforkが「飽きることの無い旋律」と評するなど、海外メディアからの評価も高い。映画『朝が来る』(2020/河瀬直美監督)、海外ドラマ『Love Is_』、Nintendo Switchゲーム『ジャックジャンヌ』、TVアニメ『ハニーレモンソーダ』など幅広い分野での音楽を手掛けてきた。さらに、ジョン・レジェンドやM83、ジャイルス・ピーターソンらもその才能を高く評価している。

リリース情報

タイトル: MIRAI [Digital Deluxe]
アーティスト: 小瀬村晶
配信日: 2025年9月26日(金)
レーベル: デッカ

収録曲(一部):

  • Atlas (Piano Version)
  • Under The Starry Sky (Piano Version)
  • Ongaku (Piano Version)

👉 予約・配信リンクはこちら


未来への祈りと希望を込めた『MIRAI』が、静謐なピアノ・バージョンを伴って新たなかたちで響き渡る。小瀬村晶のデリケートな旋律は、世界のリスナーに向けて、さらに深く豊かな音楽体験を届けることになるだろう。

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