アイスランドの大自然と皆既日食が交差する ──「Iceland Eclipse Festival」第1弾参加者発表

2026年8月12日から15日にかけて、アイスランド西部スナイフェルスネス半島で開催される「Iceland Eclipse Festival」が、第1弾となる出演者・登壇者を発表した。本フェスは、2026年8月12日17:45(UTC)に訪れる皆既日食を起点に、音楽・アート・サイエンス・ウェルネスを横断する4日間の特別なプログラムを展開するものである。

今回の皆既日食は、同地で2分以上の長い全食時間を誇る希少な天体ショーであり、次にアイスランドで同規模の日食が見られるのは2196年とされる。火山と氷河が共存する神話的な景観の中で、世界的アーティストや宇宙飛行士、思想家らが集い、人類のつながりと探究心を祝う場となる。

音楽ラインナップ第1弾

フェス初日からトータリティの興奮が冷めやらぬ中、ステージには世界的アーティストが登場する。発表された第1弾出演者には、グラミー賞ノミネートの伊・メデューサ スリーを筆頭に、ブッカ・シェード、ナイトメアズ・オン・ワックス、ゼロ7(DJセット)、RJD2、デイヴ・クラーク、ライアン・クロッソン、ショウン・リーヴスら国際的DJ/プロデューサー陣が名を連ねる。

さらに、地元アイスランドからもガス・ガス、エミリアナ・トリーニ、Vök(ヴォゥク)、ユーロビジョンでも知られるダディ・フレイル、オルタナ・ポップのググサール、レゲエ・レジェンドHjálmar(ヒャルマール)など、多彩な顔ぶれが参加する。エレクトロニックからドリームポップまで、ジャンルを超えた音楽体験が期待される。

世界のビジョナリーたちによるトーク&ワークショップ

スピーカープログラムには、NASA、ESA、SpaceX、Blue Origin、Virgin Galacticといった宇宙機関の宇宙飛行士、国連やEden Foundation、Citizen’s Foundationなどのイノベーションリーダーが参加。宇宙探査、AI、デジタル倫理、持続可能性、ビジョナリーアートなどをテーマに、キーノートやパネルディスカッション、実践的なワークショップが行われる。

4つの体験の柱

  • DANCE:地球規模のアーティストと地元シーンが共鳴する音楽ステージ。メインフロアから焚き火のそばの親密なライブまで、全方位的な音体験を提供。
  • LEARN:科学、哲学、未来社会など、多分野の知見が交差する知的探究の場。
  • CONNECT:Cosmic Pineappleとの協力によるヨガ、瞑想、先住民の知恵、音響ヒーリングなど、心と精神を結ぶプログラム。
  • EXPLORE:滝、火山口、温泉、氷河洞窟など、スナイフェルスネス半島の自然を巡るアクティビティ。

限定3,333人のフェス体験

参加者はわずか3,333人に限定。Hellissandur近郊の低光害エリアに位置し、皆既日食と同時期にピークを迎えるペルセウス座流星群の観測にも最適である。宿泊はテントからグランピング、地域のユニークな宿泊施設まで多様に用意される。

また、フェス直前の7月19日から8月15日には、世界各地のアーティストや科学者らを招く「ビルダーズ・レジデンシー」を開催。現地での創作活動と自然体験を融合させた滞在型プロジェクトも予定されている。

開催概要

  • 日程:2026年8月12日(水)〜15日(土)
  • 会場:アイスランド・スナイフェルスネス半島(Hellissandur周辺)
  • 公式サイトeclipse.is

このフェスは「IMXP」とアイスランドの音楽フェス「Secret Solstice」による共同制作であり、土地と文化への敬意を基盤にした持続可能なイベント運営を掲げている。皆既日食を出発点に、音楽・自然・叡智が融合する4日間──まさに“二度とない瞬間”を体感する機会となるだろう。

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