
世界No.1クラブの称号を4年連続で獲得しているHï Ibizaが、ロンドンのデジタルアート集団W1 Curatesとタッグを組み、世界初となる「クラブ内常設アートギャラリー」をオープンした。運営は、数々の受賞歴を誇るナイトライフ・クリエイターThe Night League。音楽とアート、そしてインタラクティブテクノロジーを融合させ、従来の美術館やギャラリーを超えた没入型体験を提供する。
入場から始まるインタラクティブなアート体験
ゲストを迎えるのは、音楽やストリートカルチャーと深く結びついたグラフィティアーティストMr Cenzによる巨大壁画。専用アプリを使えば、スマートフォン越しに拡張現実(AR)でアートが動き出す。
館内には、KidEightによる大型彫刻作品や、ストリートアーティストWhIsBeの高さ約1.8メートルの“グリーン・グミベア”など、現代アートと音楽カルチャーの境界線を溶かす立体作品が展示されている。




クラブの中に本格ギャラリー
今回の目玉は、Hï Ibizaのルーフトップテラスに位置する、世界初の「クラブ内常設アートギャラリー」。W1 Curatesが独自開発した高精細LEDスクリーンを用い、アーティストごとの色彩パレットを忠実に再現。黒色表示時は完全にスクリーンが消灯するため、深いコントラストと鮮やかなビジュアルが際立つ。天井には鏡面加工が施され、空間全体がアートに包まれる演出となっている。
展示作家は、ディストピア建築を描くAnnibale Siconolfi、映画『THE BATMAN』のバットモービルデザインで知られるAsh Thorp、NFT市場を席巻したBeeple、サイバーパンク的世界観のMad Dog Jones、建築的デジタルデザインを行うSix N. Five、エリカ・バドゥとのコラボ経験を持つ映像作家Shiro Fujiokaなど、デジタルアートの最前線に立つ面々が揃う。展示は2週間ごとに入れ替わり、リピーターにも新鮮な体験を提供する。




アート購入も可能
会場限定で、展示作品の一部を購入できるのも特徴だ。WhIsBeによるグミベア彫刻や、Mr Cenzの壁画をもとにしたキャンバス作品、KidEightの「Evol Angel」彫刻、限定プリントなど、今季のクリエイティブ・テイクオーバーを象徴するコレクターズアイテムが揃う。

アートと音楽が交わる夜
オープニング期間中には、W1 Curatesやデジタルアート/NFTシーンの著名人によるトークイベント、DJセットなども開催。ナイトライフの場で文化的交流を生み出す、新しいプラットフォームとしてのHï Ibizaが提示されている。
チケットは公式サイトhiibiza.comで販売中。音楽とアートが一体化した空間で、従来のクラブ体験を超える“新しい遊び場”がこの夏イビサに誕生した。

