ヘイズ・ブラッドレイ、新曲で“個人的カオス”をサウンドに昇華 ── リリース予定の4作目ALから先行配信

ロサンゼルスを拠点に活動する作曲家/プロデューサー/DJ、ヘイズ・ブラッドレイが、新曲「Total Call」を〈Stratasonic Records〉からリリースした。本作は年内に発表予定の4作目アルバムからの先行シングルであり、ブロークンビーツとメロディックなプログレッシブ・サウンドを掛け合わせた、彼の新たな音楽的挑戦を示す一曲となっている。

個人的カオスを受け入れるというメッセージ

ブラッドレイは「Total Call」についてこう語る。

「この曲は“個人的カオス”です。多くの人は、泣いている時や混乱している時、パニックになっている時、それを隠そうとします。でも本当は、その感情に正直になって、周囲の目を気にせず感じ切るべきだと思う。曲中では、ドラムやシンセの引き込みを、共通のギターリフで覆い隠していますが、最後にはそのギターも消え去り、本当の自分だけが残ります。それが何であれ、ただそれであればいいんです。」

このテーマは、楽曲の構造にも反映されている。荒々しいギターリフが幕を開け、ピークタイム仕様のブレイクビーツへと突入。混沌とした空気の中をうねるようなシンセラインが走り、圧のあるベースが全体を支える。内なる緊張を解き放つ、正直でフィルターのないダンス・トラックだ。

多彩なキャリアと音楽性の進化

ヘイズ・ブラッドレイは、ダンスミュージック、アンビエント、映画音楽、さらにはファッションブランドのサウンドキュレーションまで手がける多才なアーティストである。過去にはケイトラナダ率いるAmerican Dance Ghostsのメンバーとしてツアーに参加し、ニューヨーク、ベルリン、東京など世界各地でDJを行ってきた。

2017年にデビューEP『These Things Take Time』をリリース後、アンビエント作品『1-9』(Secular Sabbath Records)、そして『Anywhere For Now』『Recommence (I/VII)』といった2作のフォローアップ・アルバムを発表。近年はエモーショナルなソングライティングとクラブ・サウンドを融合させる方向性を強めており、「Total Call」もその延長線上にある。

リリース情報

  • タイトル:Total Call
  • アーティスト:Hayes Bradley
  • リリース日:2025年8月8日
  • レーベル:Stratasonic Records
  • 配信リンク

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