Mat.Joe、Dirtybird 20周年を記念しキル・フレンジー「All Night Long」をリミックス

米西海岸発の人気レーベル〈Dirtybird〉が20周年を迎える2025年、ベルリン拠点のプロデューサーMat.Joeが、ベルギー出身DJ/プロデューサー、キル・フレンジーの代表曲「All Night Long」(2014年)をリミックスし配信を開始した。

原曲はKill Frenzyがアルバム『Taylr Swift』から先行シングルとして発表し、当時のDirtybirdを象徴する左フィールドなトラックとして高く評価された作品。今回のMat.Joeによる新バージョンは、オリジナルの印象的なボーカルを残しつつ、エッジの効いたドラムパターンとドローン状のシンセを加え、フロアに新たな熱を呼び込む仕上がりとなっている。Dirtybirdのレガシーを讃えると同時に、ラベル史上でも特に記憶に残る一曲に再び光を当てた形だ。

Mat.Joeとは?

Mat.Joeは、かつてマティアスとヨハネスによるデュオとして活動をスタート。2000年代半ば、ラップやブレイクダンス、スケートボードを通じて築かれた友情から音楽制作を開始し、2008年にはTwomanics名義でヒップホップ作品を手がけていた。やがてハウスを軸にソウルやヒップホップ要素を融合させた独自のサウンドへと進化。2024年以降はマティアスによるソロ・プロジェクトとして活動を継続している。

Dirtybirdとの関係は2019年の「Real Headz」(Birdfeed)で始まり、2020年にはケヴィン・ナップやマキシモノとの共作「Drummer Loco」で本レーベルの本カタログに登場。その後もHigher Ground、REALM、Moon Harbour、This Ain’t Bristolなどのレーベルからリリースを重ねている。

キル・フレンジーとDirtybird

キル・フレンジーは2012年に〈Dirtybird〉と契約し、2曲入りEP『Go To The Mo』でデビュー。その後も「Make That Booty Clap」(2013)や「Silo」(2016)など話題作を発表し、Dirtybird Campoutなどの看板イベントにも出演してきた。2022年には『Deep Cutz』コンピレーションに「XXX」を提供している。

配信情報

  • タイトル:All Night Long (Mat.Joe Remix)
  • アーティスト:Kill Frenzy
  • リミキサー:Mat.Joe
  • リリース:2025年8月8日
  • レーベル:Dirtybird Records
  • 配信リンク

Dirtybirdは2005年の設立以来、350以上の作品を世に送り出し、〈Mixmag〉による「Label of the Decade」(2017年)にも選出された北米屈指のハウス/テクノ・レーベルである。20周年を迎える今年は、記念ツアー「Dirtybird 20th Anniversary Tour」を展開し、その一環として本リミックスもリリースされた。

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