
現代音楽の先端と未来を提示し続ける久石譲が、音楽監督を務める日本センチュリー交響楽団(JCSO)とともに、注目のコンサートシリーズ『Joe Hisaishi presents MUSIC FUTURE with JCSO』を開催する。日時は2025年9月30日(火)、会場は大阪・住友生命いずみホール。久石が主宰する“ミュージック・フューチャー”が大阪で実施されるのはこれが初となる。
本シリーズは、久石がライフワークとして取り組む現代音楽プロジェクトであり、今回は同楽団の首席奏者を中心とした室内楽編成による、濃密かつ先鋭的なプログラムが展開される。
演奏されるのは、久石が深く敬愛するミニマルミュージックの巨匠スティーヴ・ライヒとテリー・ライリー、ポーランドの現代音楽・映画音楽作曲家ヴォイチェフ・キラール、そして久石自身の作品という錚々たるラインナップ。現代音楽の“今”を切り取る刺激的な内容となっている。
特に注目されるのは、久石譲の代表作のひとつ「MKWAJU」の上演である。1981年に発表され、日本のミニマル・ミュージック史においても重要な位置を占めるこの楽曲が、室内楽編成によってどのように再構築されるのか。まさに聴き逃せない一夜となるだろう。
本公演には、JCSOの精鋭メンバーが集結。弦・管・打楽器・ピアノ/シンセサイザーといった多彩な編成により、ミニマルミュージックの繊細な構造美とエネルギーを緻密に表現する。ミニマルを「響きの建築」とするならば、それを立ち上げる名工たちの競演がここにある。
久石は、これまでもクラシックからアニメ音楽、ゲーム音楽に至るまで幅広いフィールドで活躍してきた。LAフィルやウィーン響など世界の名門オーケストラとの共演を重ね、現在はロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のComposer-in-Associationも務めるなど、国際的な評価も高い。JCSOとは2023年にマカオ国際音楽祭でも共演しており、今回の「音楽監督就任」以降の初プロジェクトとしても大きな注目を集めている。
この公演は、久石譲という希有な作曲家・指揮者の音楽観と、日本センチュリー交響楽団の柔軟かつ高精度なアンサンブルが交差する“未来の音楽”の場となる。クラシック、現代音楽、ミニマルに関心を寄せるすべての音楽ファンにとって見逃せない一夜である。

《公演情報》
Joe Hisaishi presents MUSIC FUTURE with JCSO
📅 2025年9月30日(火) 19:00開演(18:15開場)
📍 住友生命いずみホール(大阪)
🎫 全席指定 7,500円(センチュリー定期会員は7,000円)
🎵 演目
- スティーヴ・ライヒ:「Clapping Music」
- テリー・ライリー:「G Songs for String Quartet」
- 久石譲:「2 Pieces for Strange Ensemble」
- ヴォイチェフ・キラール:「Quintet for Wind Instruments」
- 久石譲:「MKWAJU for MFB」
出演者(一部抜粋)
指揮:久石譲
日本センチュリー交響楽団 室内楽特別編成
ピアノ&シンセサイザー:森下唯、西川ひかり
打楽器:廣川祐史、大森香奈、圓山未菜 ほか
《チケット情報》
2025年8月8日(金)より発売開始
- センチュリー・チケットサービス(TEL: 06-6848-3311)
- オンライン予約:https://yyk1.ka-ruku.com/jcso-s/showList
- e+(イープラス):https://eplus.jp/
- ローソンチケット(Lコード:55678):https://l-tike.com/
- 住友生命いずみホール チケットセンター:TEL: 06-6944-1188(※8/12より)
▶ 詳細・最新情報は
日本センチュリー交響楽団 公式サイト にて。