ブリアル、幽玄と幻影の新境地 ── 10分超のダブルAサイドSG「Comafields / Imaginary Festival」を発表

2025年8月5日

2006年のデビュー作『Burial』、そして翌年に発表された『Untrue』によって、エレクトロニック・ミュージックの歴史に深く刻まれた孤高のアーティスト、ブリアル（Burial）。その正体はいまだに明かされていないが、トム・ヨークやフォー・テット、マッシヴ・アタックとの共演でも知られるように、ジャンルや時代を超えて多大な影響を与え続けてきた。

そんなブリアルが、約10分におよぶ新曲2曲を収録したダブルAサイド・シングル「Comafields / Imaginary Festival」をリリースした。

「Comafields」は、そのタイトルが示すように、夢と現実の境界をたゆたうような幽玄の音響空間。奥行きとノイズが交差しながら、サイケデリックでありながらも冷たい静けさをたたえている。一方、「Imaginary Festival」は、聴覚だけでなく感覚そのものを拡張するようなスケールの大きなトラック。幻のフェスティバルを想起させる多層的な構成と、ブリアル特有の粒子感あるサウンドスケープが展開されていく。

いずれの楽曲も、ブリアルでなければ到達できない領域へとリスナーを連れていく、まさに唯一無二の仕上がりとなっている。

現在、デジタル版が配信中。12インチ・シングルは2025年9月19日に〈Hyperdub〉よりリリースされる。