
2024年にベルリンの中心地で初開催され、大きな話題を呼んだ〈TEMPIO FESTIVAL〉が、2025年9月18日〜21日の4日間にわたり、ミラノへと舞台を移して第二章を迎える。
本フェスティバルは、商業主義とは一線を画す“ラディカルな包摂性”を掲げ、ヨーロッパ有数のオルタナティブ文化拠点「Tempio del Futuro Perduto(失われた未来の神殿)」および「Fabbrica del Vapore」を会場として展開。約4,000平方メートルにも及ぶインダストリアル建築群や秘密の庭園、戦時中の防空壕を活用した空間設計は、まさに現代都市における祝祭のあり方を再定義するものである。


ラインナップの中心には、デトロイト・テクノの生ける伝説オクターヴ・ワンがライブセットで登場。さらに、音響の魔術師ローズ、UKテクノ界の重鎮ベン・シムズ、ベルリンからDJメルG、エレクトロ異端児ザ・エサルティッチ、そしてピアノとアナログ機器を融合させたハイブリッド演奏で注目を集めるファブリツィオ・ラットが名を連ねる。
加えて、イタリア国内シーンを更新するエリサ・ビー、ディオラ・マダマ、イリデ、ドルチェ・ポテンテら新鋭アーティストや、注目のB2Bセッション、スリン × フレデリック、クラウディオPRC × ファンクションなど、計50組を超える多様なアクトが予定されている。



また、音楽以外の体験も充実しており、アーユルヴェーダマッサージやヨガを取り入れたウェルネスゾーン、サステナブル・ファッションや地元工芸のショーケースも併設。さらに、ダンスや演劇といったパフォーミングアーツの領域では、サラ・ネラ(演出:シルヴィア・フォンタナ)をはじめ、Esenco Dance Movement、Urban Dancing Prophetsらによる身体表現の最前線が披露される。
「Tempio del Futuro Perduto」は、2018年に文化的占拠として始まり、現在では年間10万人以上が訪れる合法的なオートノマ・スペースとして認可を受けている。ベルリンでの初開催に続き、今回の第2回はミラノという都市に深く根ざした形で実施されることとなる。
世界のテクノカルチャーとローカルなアートコミュニティが交差する、ただならぬ熱量の4日間。商業フェスに飽き足りないリスナーこそ、見逃すべきではない。


開催概要
日程: 2025年9月18日(木)〜21日(日)
会場: Tempio del Futuro Perduto(Via Luigi Nono 7, Milan)
公式Instagram: @tempiodelfuturoperduto
公式Webサイト: tempiodelfuturoperduto.art
チケット: Resident Advisor イベントページ
