「TRUEでありながらNEW」── テン・シティ、現代に響くソウルフル・ハウスの新章『The Next Generation』

1989年、世界中のフロアを沸かせたソウルフル・ハウスの名盤『Foundation』で鮮烈なデビューを飾ったが、時を超えた最新作『The Next Generation』を完成させた。リードシンガーであるバイロン・スティンギリーと、シカゴを拠点とする才気あふれるプロデューサー、エマキュレイトが再び手を組み、次世代の声とともに描き出す、真に現代的なソウルハウス・アルバムである。

全13曲からなる本作には、Mon’Aerie、エル・ブギー & リック・ウィルソン、ドラマ、D. Lylez、OVEOUS、Uneq’kaといった多彩なゲストボーカルが参加。彼らの感情豊かな歌声と、ディープで洗練されたプロダクションが重なり合い、クラシックなハウスの精神と2025年のダンスフロアをつなぐ架け橋となっている。バイロンの言葉を借りれば、「真実(TRUE)でありながら、新しさ(NEW)を取り入れる」という姿勢が全編に貫かれている。

再び動き出したレジェンド──テン・シティの現在地

テン・シティは、1987年に結成され、『Devotion』『That’s the Way Love Is』『Right Back To You』といったクラブ・アンセムで知られる伝説的なユニットだ。中でもバイロン・スティンギリーのファルセットは、ハウスミュージックの代名詞とも言える存在であり、ソロとしても全米ダンスチャート1位を3度獲得している。

2021年には25年ぶりのアルバム『Judgement』をリリースし、グラミー賞にもノミネートされるなど、その存在感を再び世界に示した。そして今回の『The Next Generation』は、その熱をさらに加速させる一作となっている。

エマキュレイト ──“完璧”という名のプロデューサー

本作の共同プロデューサーであるエマキュレイトは、90年代からシカゴで活動を重ねてきたDJ/プロデューサーであり、その名が示す通り、細部にまでこだわる姿勢で多くの信頼を得てきた。メアリー・J. ブライジ『Good Morning Gorgeous』、ロビンS『Show Me Love』、さらにはロイ・エアーズ、インコグニート、バーバラ・タッカーといった名アーティストのリミックスでも知られ、グラミー賞には3度ノミネート。現在のシカゴ・ハウス・シーンを語るうえで欠かせない存在である。

トラックリスト:13曲のハウス・ジャーニー

  1. House Again
  2. Love Music
  3. Unique feat. Mon’Aerie
  4. Live My Life feat. Mon’Aerie
  5. Hands To The Sky feat. El Boogie & Ric Wilson
  6. My Paradise feat. DRAMA
  7. Man Like Me
  8. No Sleep Tonight
  9. Stop & Go feat. D. Lylez
  10. You’re A Star
  11. Feel Good feat. OVEOUS
  12. Release feat. Uneq’ka
  13. He’s A Friend

ソウル、R&B、ハウスが有機的に結びついた全13曲。フロアで踊れる強度と、ヘッドフォンでじっくり味わえる深みを兼ね備えた、まさに“次世代”のテン・シティがここにある。

『The Next Generation』は、2025年9月5日にアナログ盤リリース、9月19日にデジタル配信スタート予定。レーベルはおなじみ、Nervous Recordsだ。

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“本物”がここにある。ソウルフル・ハウスの真髄を、いま再び体感せよ。

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