〈HARD Summer 2025〉、ローカル愛を貫く ── フード・カルチャー・音楽が交錯する“都市型フェス”の真髄

8月2日・3日、ロサンゼルス・イングルウッドにて開催されるHARD Summer Music Festival 2025が、今年も完売となった。これに先駆け、主催のHARD Eventsは地元ロサンゼルスを巻き込んだ一連のローカル企画を発表した。音楽だけではない、“都市とカルチャーの今”を伝えるフェスの新たな挑戦である。

今年のHARD Summerは、SoFiスタジアムに隣接するハリウッド・パークを舞台に開催される。2008年に始まった本フェスは、マルチジャンルなラインナップとポップカルチャーの交差点として独自の存在感を放ち、今やロサンゼルス最大のエレクトロニック・ミュージック・フェスティバルに成長した。

フェス前から“熱狂”は始まる──「HARD Pregame」フード&ドリンク・コラボ

7月21日から8月4日まで、HARDはロサンゼルス市内の人気飲食店12店舗とタッグを組み、「HARD Pregame」なるローカル・フード&ドリンク企画を展開。ここでしか味わえない限定メニューが続々と登場し、フェス前の気分を盛り上げている。

注目は、Fat Sal’sとの「HARD x2 Smashburger」や、Prince Street Pizzaとの「HARD & Hot Pie」、Sunday Gravyによる「HARD Loaded Fries」など、LAの人気店が手がけるパンチの効いたコラボメニュー群。Canter’s Deliの「HARD Pastrami Reuben」や、Ubatuba Açaíの「Berry HARD Bowl」など、老舗やヘルシー系のラインナップも揃う。

ドリンク&スイーツ系も充実しており、Rocco’s WeHoの「Wego HARD Midori Colada」や、Awakening Cybershopによる「Hard Launch Latte」「Hardly Caffeinated Lavender Latte」といった趣向を凝らしたメニューが並ぶ。Sweet Red Peachが提供する「Hard Coded Cupcake」は、見た目もインパクト抜群の一品である。

街を巻き込む“フェス週間” ── HARD Weekender開催

フェス本編に加え、8月1日(金)から3日(日)までの3日間にわたり、市内各所でアフターパーティ&プレイベント「HARD Weekender」も開催。Aurora Street Warehouse、Exchange LA、Academy LA、Lot 613といった人気ベニューが連夜盛り上がりを見せる。

ラインナップも強力で、ウォーカー & ロイスやBOU、クロムビー、サラ・ランドリー、デオーロ、JSTJRなど、ジャンルを超えたトップアーティストが連日出演。フェスの熱を街全体へと広げる、HARDらしい都市型アプローチが光る。

ローカル支援 ──「Beatbox Art Car」と「Locals Only Ice Cream Truck」ステージ

HARDは地元の才能にもスポットを当てる。サイドステージとして展開される「Beatbox Art Car」および「Locals Only Ice Cream Truck」では、LA周辺を拠点に活動する新進アーティストたちが多数出演。

Beatbox Art Carにはアテナ、ハブストラクト、キッタマミ、フー・ダット、ミーズーらが登場し、個性豊かなサウンドを披露。Ice Cream Truck側では、マリー・ニクス、BB シェイン、クリサリス、DJウォーニングらが週末を彩る。

メインフェスも全方位型ラインナップ

本編のラインナップも盤石である。フェイド、ケイトラナダ、ゲサフェルシュタイン、ドム・ドラ、バスタ・ライムス、フォー・テット、フローティング・ポインツ(Live)、ザ・ブレスド・マドンナ、オーヴァーモノ(DJ Set)など、ジャンルを横断するトップアクトが名を連ねる。サラ・ランドリーや999999999、アイ・ヘイト・モデルズといった硬派なテクノ勢から、バリー・キャント・スイム、ゴルド、ハイブリッド・マインズまで幅広く、フェスの多様性と寛容さを象徴する陣容となっている。


〈HARD Summer 2025〉はすでにチケット完売。詳細は公式サイトにて随時更新されている。都市と音楽、そして食が交錯する“フェス以上の体験”は、今年もロサンゼルスの夏を象徴するイベントとなるだろう。

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