〈Time Warp NYC 2025〉、ラインナップ発表 ── 地下カルチャーの最前線がブルックリンに再来

2025年7月25日

世界屈指のテクノフェスティバル〈Time Warp〉が、2025年11月21日・22日の2日間にわたり、ニューヨーク・ブルックリンのBrooklyn Storehouseにて開催される。本イベントは、NYの名プロモーターTeksupportとの長年のパートナーシップによって実現するもので、今年も2フロアにわたる圧倒的なサウンド＆ビジュアル体験とともに、最前線のキュレーションが展開される予定だ。

1994年、ドイツ・マンハイムで産声を上げた〈Time Warp〉は、すでに30年以上にわたり世界中のクラブカルチャーを牽引してきた。サンパウロからサンティアゴ、そしてNYCまで、アンダーグラウンドの精神を携えて世界を巡るこのフェスは、ニューヨーク版においてもその核をぶらすことなく、産業的なブルックリンの空間にヨーロッパ的レイヴの本質を根づかせてきた。

2025年のNYC版では、伝説と革新が交差するラインナップが実現。Cocoon創設者にして生けるテクノの預言者、スヴェン・ヴァスを筆頭に、フランスからはハード・テクノの旗手ニコ・モレノ、ジャンルを越境する異才トリム、そしてHEKATE主宰のサラ・ランドリー、さらにはSola_mente主宰のデボラ・デ・ルカらが登場。

さらに注目すべきは、ジャンル横断的なB2Bセットの数々だ。ソウルフルなルーツとディープなグルーヴが交錯するデニス・フェラー×ケリ・チャンドラーの共演、ブラジル発の新星ベルトラン×UKテックハウスの注目株ベン・スターリング、レイヴ・マキシマリズムを体現するDJハートストリング×パーティボーイ69、そしてジャンルを越境するキュレーター、ブレスド・マドンナ×デトロイトのヴァイナル重鎮マイク・セルヴィートといったラインナップが、唯一無二のダンスフロアを創出する。

加えて、工業的なレイヴの司令塔SPFDJ、ブルックリン出身のケイティ・レックス、NY地下シーンを象徴するラヴフォクシー、アシッド・レイヴの革新者X-COAST、そしてディープなセレクションで魅了するクウェストといった顔ぶれが揃う。ジャンルレスなセンスで注目を集めるキャットレディハイ、ディスコテックを再定義するキム・アン・フォックスマン、選曲の美学を追求するディー・ディグスらも名を連ねている。

会場となるBrooklyn Storehouseは、104,000平方フィート（約9,700平米）に及ぶブルックリン・ネイビー・ヤード内の巨大なカルチャー拠点。英Broadwick Liveとの共同事業として誕生したこの空間は、シルコロコやジャスティス、シャーロット・ド・ウィット、エリック・プライズといった名だたるアーティストたちを迎え、革新的な空間演出を可能にしてきた。〈Time Warp〉の舞台としては最適な“未来の箱”といえよう。

Teksupportを率いるロブ・トーマが手がけてきた数々のプロジェクトは、NYナイトライフの地図を塗り替えてきた。前人未到の空間で、音楽・ファッション・テクノロジーの接点を生み出すそのビジョンは、クラブカルチャーの未来そのものである。

プレセール登録は公式サイトにて受付中。NYCの地下に火を灯す一夜に備えよ。