
アーティスト・奥村彰一による新作個展「Floating Paradise」が、2025年8月23日(土)より、東京・浅草のGALLERY ROOM・Aにて開催される。会期は9月21日(日)まで。展覧会に出展される作品は、アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker(アートスティッカー)」にて限定販売され、販売受付は会期初日8月23日(土)午前8時より先着制にて開始される予定である。
本展は、古典と現代、伝統とメディアのイメージが交錯する「新しい楽園像」を探る視覚的試みとなる。タイトルの「Floating Paradise(浮遊する楽園)」が示す通り、奥村が描くのは東アジアの美術に脈々と流れる「理想郷」の記憶と、SNSを中心とする現代情報社会が構築した楽園イメージとが交錯する風景である。



作品には、日本画の岩絵具による重層的な色彩を用いながら、トロピカルなビジュアルに古典的な吉祥モチーフを重ね、さらにSNSや広告から抽出された現代的なオブジェクトが融合される。メディアによって繰り返し提示され、私たちの無意識に根付いた「南国=楽園」というビジュアルコード。それは、情報の海を漂う現代人にとって、現実からの逃避先であり、新たなユートピアの幻想でもある。
会期前日となる8月22日(金)18:30からは、作家在廊によるレセプションパーティーも開催予定。予約制・参加無料で、どなたでも来場可能となっている。
展覧会ステートメントより
「楽園」は、極楽浄土や仙界、山水画や曼荼羅といった形式で、東アジア美術における重要な主題であった。だが現代においては、メディアやSNSを通じて拡散される「トロピカル」なイメージが、私たちの中の楽園観を支配している。
私の作品では、トロピカルな風景と古典的モチーフ、情報社会のアイコンを重ね合わせることで、「いま」における楽園の姿を探る。
描かれるのは、理想郷の記憶と現代の幻想が交錯する、新しいユートピアの風景である。
作家プロフィール
奥村 彰一(Shoichi Okumura)
1989年 北京市生まれ、東京都育ち。
中央美術学院(中国画系)にて留学後、多摩美術大学にて日本画を専攻。東アジア美術の構造を背景にしながら、伝統と現代のヴィジュアル文化を織り交ぜた独自の絵画世界を展開している。

過去には「シュウ ウエムラ賞」「石原慎太郎賞」「フランス大使館賞」など多数受賞。国内外のアートフェアや展覧会にも精力的に参加し、2025年には香港やシアトルでも個展を開催予定。近年では、バンドSaucy Dogの配信アルバム『この長い旅の中で』『poi』のアートワークも手がけた。
Instagram:@shoichi_okumura
展覧会情報
奥村 彰一 新作個展「Floating Paradise」
会期:2025年8月23日(土)〜9月21日(日)
会場:GALLERY ROOM・A(東京都墨田区本所2-16-5 KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS 1F STORAGE 1)
開館時間:8:00〜23:00(会期中無休)
観覧料:無料
アクセス:都営浅草線「浅草駅」徒歩8分、「本所吾妻橋駅」徒歩9分、都営大江戸線「蔵前駅」徒歩9分
レセプションパーティー:2025年8月22日(金)18:30〜21:00 ※要予約(予約はこちら)
展覧会URL:https://artsticker.app/events/86033
会場情報:GALLERY ROOM・Aとは
「GALLERY ROOM・A」は、ホテルとアートストレージが融合した宿泊施設「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」内に2021年に開設されたコマーシャルギャラリーである。ArtStickerが企画・運営を担い、宿泊者以外でも自由に鑑賞可能な“開かれたアートスペース”として機能している。展示販売に加え、ワークショップ、トークイベント、宿泊体験などを通じて、多様なかたちでアートとの出会いを提供している。
Instagram:@galleryrooma_artsticker


今後の展覧会スケジュール(予定)
- 都築まゆ美|2025年9月27日(土)〜10月26日(日)
- 田崎 蟻|2025年11月1日(土)〜11月30日(日)
- 池田 杏莉|2025年12月6日(土)〜2026年1月4日(日)
ArtStickerについて
ArtStickerは、株式会社The Chain Museumが運営するアート・コミュニケーションプラットフォームである。デジタルとリアルを横断しながら、鑑賞者と作品、アーティストをつなぐことを目的とし、ジャンルや世代を超えて幅広いアート体験を提供している。

Webサイト:https://artsticker.app/
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