
2025年初夏、アジア初公開として話題を呼んだブライアン・イーノの完全ジェネラティヴ・ドキュメンタリー映画『Eno』が、8月23日(土)・24日(日)の2日間限定で追加上映されることが決定した。場所は、東京・109シネマズプレミアム新宿を含む全国8つの109シネマズ。初回上映では各劇場でチケット完売が続出し、その異例の反響を受けての再上陸となる。
『Eno』は、映像作家ギャリー・ハストウィットとアーティストのブレンダン・ドーズによって開発された自動生成システム「Brain One」を採用した、世界初の“完全ジェネラティヴ・ドキュメンタリー”である。素材は、ブライアン・イーノへの30時間以上に及ぶインタビュー、500時間を超えるアーカイブ映像。そして編集は、AIによって毎回新たに生成される。つまり、この映画に“固定された完成版”は存在しない。同じ上映は二度とないという、映画表現における新たな地平がここに拓かれている。
監督のハストウィットは、『Helvetica』や『Rams』など、デザインとカルチャーの接点を探る作品で知られ、過去にはウィルコやメイヴィス・ステイプルズを題材にしたドキュメンタリーも手がけてきた。本作『Eno』は、サンダンス、SXSW、トロントといった国際映画祭で上映され、高い評価を獲得。音楽だけに留まらないイーノの芸術性を、時間軸の概念さえ超えて追体験できる希有な作品である。
追加上映の会場のひとつ、109シネマズプレミアム新宿では、1日2回(14時/17時)の上映を予定。CLASS SおよびCLASS Aのチケットには、上映1時間前から利用できるラウンジアクセスとウェルカム・コンセッション(ドリンク+ポップコーン)が付属し、プレミアムな鑑賞体験が提供される。一方、二子玉川・港北・湘南・名古屋・箕面・HAT神戸・広島では、各日14時の1日1回上映。いずれもチケットは7月25日(金)10:00より、イープラスにて販売開始される。
ブライアン・イーノは、ロキシー・ミュージックの創設メンバーとしてキャリアをスタートさせ、アンビエント・ミュージックの提唱者、そしてプロデューサーとしてU2、トーキング・ヘッズ、コールドプレイなど数々の名盤を生み出してきた。映像や空間芸術の分野でも精力的に活動し、ヴェネツィア・ビエンナーレや京都でのインスタレーションなど、その表現は国境もジャンルも越えている。
そんなイーノの複雑で多層的な活動を、固定された“伝記映画”ではなく、常に変化する“動的なドキュメンタリー”という手法で描くことこそ、本作の最大の革新性であり、挑戦である。
「考えるすべての人へ」「音楽に詳しくなくても見てほしい」──ピーター・バラカンや鈴木慶一、agraph/牛尾憲輔、YOSHIROTTENらのコメントが示すように、『Eno』は単なる音楽映画ではない。創造性と未来を問う、時代の要請そのものなのである。
上映スケジュールやチケットの詳細は、公式サイトおよび109シネマズプレミアム新宿のページを参照されたい。感性を開き、記憶に残る2日間をぜひ劇場で体験してほしい。

【関連リンク】
- 『Eno』公式サイト:https://enofilm.jp/
- チケット購入(7月25日より):https://eplus.jp/eno/
- トレーラー:https://www.youtube.com/watch?v=Ie520QovXQI
- 109シネマズプレミアム新宿:https://109cinemas.net/premiumshinjuku/