ポルトガル発の新ユニットMXGPU、先鋭的D&Bシングル「find u」をリリース── 9月には待望のデビューアルバムも

ポルトガルのリスボンを拠点とする新鋭デュオMXGPUが、最新シングル「find u」をDiscotexasよりリリースした。本楽曲は、彼らのデビューアルバム『Sudden Light』(9月26日発売予定)に先駆けて公開されたものであり、その音楽的冒険心が光る内容となっている。

MXGPUは、長年にわたりポルトガルのエレクトロニック・シーンを牽引してきたMoullinexと、シンガー/プロデューサーとして活動するGPU Panicによるコラボレーションユニット。ライブバンドでの共演をきっかけに結成されたこのプロジェクトは、即興性と感情の解放をテーマに掲げ、ジャンルの壁を軽やかに飛び越えていく。

新曲「find u」は、リキッド・ドラムンベースを基調に、歯切れのよいシンセと温度感あるボーカルが絡み合うトラックである。そのリリック──「I’m saving time for me and you / I’m there to guide you through it all(僕は君と僕のために時間をとっている/すべてを導くためにそこにいる)」──は、彼らが掲げる“つながり”と“感情の開放”というコンセプトを端的に表している。

『find u』は『Sudden Light』制作中、ずっと“異端児”のような存在だった。でも、だからこそ僕たちはこの曲を誇りに思っている。型にはまる選択肢を排し、本能に従った結果なんだ──MXGPU

ライブ面でも、彼らの姿勢は一貫している。円形ステージで観客と至近距離に立ち、GPU Panicの生々しいボーカルがサウンドの壁を切り裂く。空間全体を包むのは、ジェームズ・タレルに着想を得た照明と、MoogやArturia、Teenage Engineering、Dreadboxといったアナログ機材による、視覚と触覚に訴えるサウンド環境。視覚芸術と音楽の境界をなぞるような、没入型のパフォーマンスが展開されている。

また、今年夏にはリスボン、ポルト、ギマランイスなどを巡るポルトガル・ツアーが予定されており、10月には待望のアメリカ初公演も決定。ブルックリンのSiloとロサンゼルスのThe Roxy Theatreにてライブが行われる予定である。

■今後のツアー日程(一部)

  • 7月18日:Ti Milha(ポンバル)
  • 7月26日:Festa Amarela(レイリア)
  • 8月1日:Verão em Tavira(タヴィラ)
  • 8月2日:Cascais Atlantic Sunsets(カスカイス)
  • 8月16日:シンガポール(詳細後日)
  • 9月25日:『Sudden Light』リリースイベント(リスボン)
  • 10月2日:Silo(ブルックリン/USデビュー)
  • 10月4日:The Roxy Theatre(ロサンゼルス)
  • 10月10日:E1(ロンドン)

MXGPU プロフィール

  • Moullinex(ルイス・クララ・ゴメス):Discotexasより4作のアルバムを発表。Cut Copy「Lights & Music」のリミックスがBeatportで1位を記録。AIビジュアルの先駆的な活用でも知られ、Clash誌などで特集される。
  • GPU Panic(ギリェルメ・トメ・リベイロ):Red Bull Music Academy出身。Crosstown RebelsやWatergateなどからリリースし、RÜFÜS DU SOLやKeinemusikの&MEらがサポート。

二人によるMXGPUは、Primavera PortoやNOS Aliveなどのフェスに出演し、リスボンのMAATやポルトのCasa da Músicaでもソールドアウト公演を成功させている。

🎧 「find u」を今すぐ聴く
📲 MXGPU公式InstagramSpotifySoundCloud

『Sudden Light』は9月26日リリース。今後の展開からも目が離せない。

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