
THE ROLLING STONES、SEX PISTOLS、BILLIE EILISH…。
音楽シーンのアイコンたちのグラフィックがファッションとして生まれ変わる。2025年9月、渋谷・国立代々木競技場にて開催されるファッショントレードショー「TRANOÏ TOKYO」に、ユニバーサル ミュージックによるファッションプロジェクト〈U/MUSIC(ユーミュージック)〉が初出展する。
アジア発の国際見本市で、音楽を「着る」体験を提案
TRANOÏ TOKYOは、パリ発の合同展示会「TRANOÏ」の日本版として2024年にローンチ。アジア圏から欧米への登竜門、また欧米ブランドにとってはアジア市場の起点として機能してきた。9月に開催される第3回目の今回は、会場を国立代々木競技場 第一体育館へスケールアップ。約250ブランドが出展を予定し、日本、ヨーロッパ、アジア、中東、南米など約30カ国から新たなクリエーションが集結する。
この国際的なファッションイベントに、世界最大級の音楽企業・ユニバーサル ミュージックが初めて参加。単なる物販ではなく、音楽とカルチャーを横断する〈U/MUSIC〉のコンセプトそのものを体現する場となる。
U/MUSICとは何か?

〈U/MUSIC〉は2024年、ユニバーサル ミュージック合同会社によって立ち上げられた新プロジェクト。アーティストの音楽性や精神性をファッションに落とし込み、より多くの人々へそのクリエイティブなエッセンスを届けることを目指す。
展開されるのは、THE ROLLING STONES、SEX PISTOLS、BILLIE EILISHなど、時代もジャンルも横断するアーティストたちのビジュアルを用いたアパレル。商品制作は、ユニバーサル ミュージック グループ内で公式マーチャンダイジングを担う〈BRAVADO〉が担当しており、音楽の持つアイデンティティとストリートウェアの美学を掛け合わせたラインナップが揃う。

ドルビーアトモスで“音に包まれる”展示ラウンジも出現
今回の出展では、アパレル展示に加えて、〈U/MUSIC〉が構成する体験型ラウンジも登場。音響にはDolbyが開発した立体音響技術「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」を採用し、来場者は壁や天井を含むあらゆる方向から音が立体的に降り注ぐ“音に包まれる”感覚を体感できる。
このラウンジ空間は、音楽そのものを聴く・感じるだけでなく、ライフスタイルとして装うことまでを包括した〈U/MUSIC〉のビジョンを象徴するエリアとして機能する。
イベント概要

- イベント名: TRANOÏ TOKYO SS26 EDITION
- 会期: 2025年9月3日(水)〜4日(木)10:00〜19:00
- 会場: 国立代々木競技場 第一体育館(東京都渋谷区神南2丁目1-1)
来場には事前登録が必要。詳細・登録はこちらの公式サイトより。
ファッションと音楽の交差点に、渋谷で出会う
「RAKUTEN FASHION WEEK TOKYO」とも連携しながら進化を続けるTRANOÏ TOKYOは、単なる展示会の枠を超えて、“東京”という都市のファッション発信力を国際的に示す試金石にもなりつつある。そこに〈U/MUSIC〉という音楽起点の新たな視点が加わることで、会場はよりミックスカルチャーな場へと変容するだろう。
音楽の新しい届け方は、ライブや配信だけじゃない。アパレルを通じて“纏う音楽”を提案する〈U/MUSIC〉の試みは、音楽ビジネスの未来と、ファッションの可能性を同時に照らす。音とビジュアルの境界を溶かすこの試みを、渋谷で目撃してほしい。