
世界を魅了するホラー漫画の鬼才・伊藤潤二。その初となる大規模個展「伊藤潤二展 誘惑 JUNJI ITO EXHIBITION ENCHANTMENT」が、宮城県石巻市の石ノ森萬画館にて2025年7月26日より開催される。会期は9月28日まで。
本展では、代表作『富江』『うずまき』『死びとの恋わずらい』『双一』などの自筆原画をはじめ、これまで描かれたイラスト・絵画作品を一堂に展示。さらには、展覧会のために描き下ろされた新作や、原型師・藤本圭紀による「富江」の新作フィギュアも初公開される。

伊藤潤二は、人間の根源的な恐怖や不安、そして不条理をテーマに、日常と非日常、ホラーとユーモアのあわいを自在に行き来する唯一無二の作家である。その作品群は、国内のみならず海外でも高く評価され、アイズナー賞を4度にわたり受賞するなど、世界的な支持を集めている。
展覧会会場は石ノ森萬画館の2階企画展示室。観覧料は大人900円、中高生600円、小学生250円。未就学児は無料である。展示期間中には休館日も設定されているため、事前の確認を推奨する。
ファン垂涎のイベントも多数開催
会期中の9月7日(日)には、伊藤潤二本人によるサイン会も開催予定。場所は石巻市の「かわまち交流センターかわべい」。各回50名、合計100名限定で、事前申込が必須となる。
また、館内3階の展望喫茶「BLUE ZONE」では、伊藤潤二作品とのコラボメニューも展開される。対象メニューを注文することで、全6種類の非売品コースターがランダムで1枚プレゼントされる特典付きだ。

メニュー内容は、『富江』をモチーフにした“もろミートソースパスタ”や、“絶叫の夜 黒カレー”、“四つ辻の美少年パフェ”など、いずれも作品の世界観を巧みに再現した遊び心あふれるものばかり。ラテに怪異が浮かび上がる「トミエ」ラテなど、ファンにはたまらない仕掛けも用意されている。






展覧会詳細
- 会期:2025年7月26日(土)~9月28日(日)
- 時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
- 会場:石ノ森萬画館 2階企画展示室(宮城県石巻市中瀬2-7)
- 休館日:8/26、9/2、9/9、9/16、9/24
- 観覧料:大人900円/中高生600円/小学生250円/未就学児無料(常設展含む)
- 主催:石ノ森萬画館、朝日新聞社
- 特別協力:朝日新聞出版、小学館
- 協力:秋田書店、岩崎書店、講談社
- 企画協力:世田谷文学館
- グラフィックデザイン:吉岡秀典+阿部愛美(セプテンバーカウボーイ)
伊藤潤二プロフィール

1963年、岐阜県生まれ。歯科技工士として勤務する傍ら、ホラー漫画誌「月刊ハロウィン」へ投稿した『富江』でデビュー。代表作に『うずまき』『首吊り気球』『死びとの恋わずらい』など。2019年には『フランケンシュタイン』でアイズナー賞を受賞。以後、計4度の同賞を受けるなど、国際的にも高い評価を誇る。