ANYMA、イビサ新拠点〈UNVRS〉にて初のレジデンシー公演を開始 ── 音と映像が融合する没入型ショーの幕開け

2025年7月8日、イビサ島の最新ナイトライフ・ヴェニュー〈UNVRS〉にて、Anymaによる初の単独レジデンシーが幕を開けた。〈UNVRS〉の記念すべきオープニングシーズンの掉尾を飾るかたちで登場したこの夜は、まさに今夏最注目のナイトイベントのひとつといえるだろう。

新たにオープンした〈UNVRS〉を巨大なキャンバスと見立て、Anymaが描き出したのは、テクノロジーとエモーションが交差する、かつてないスケールのオーディオ・ヴィジュアル体験であった。空間そのものがアーティストと共に創造性を共有し、「未来のクラブ体験」を提示する舞台装置として機能していたのである。

オープニングアクトにはSon of Son、続いてAdriatiqueが登場。美しくメロディアスなセットで観客を魅了したのち、いよいよAnymaがステージに現れると、会場の空気は一変。彼のシグネチャーともいえる物語性豊かな視覚/聴覚の演出は、観る者の心を一瞬で掴み、夢と現実のあいだへと引き込んだ。終盤にはAdriatiqueが再び登場し、AnymaとのB2Bセットへ突入。火曜日の〈UNVRS〉が、新たな伝説の夜になることを強く印象づける一夜となった。

この〈UNVRS〉でのレジデンシーは8月末まで、毎週火曜に開催される。今後の注目ゲストには、7月15日にポール・カークブレンナー(ライブ)とマインド・アゲインスト、22日はAnymaのロングセットにコリンとInnelleaのB2B、そして29日はソロモンとレイラ・ベニテスが登場予定だ。

チケット情報や全ラインナップは公式サイトにて。

Anymaとは何者か?

Anymaは、イタリア出身のエレクトロニック・アーティスト、マテオ・ミレリによるソロプロジェクト。重厚かつ未来的なテクノサウンドと、視覚芸術を融合させたライブ体験で世界的に高く評価されている。Afterlifeによるサイバネティック・オペラ『The End of Genesys』では、FKAツイッグス、グライムス、セヴダリザらとのコラボレーションを実現。世界初となるSphere Las Vegasでのエレクトロニック・アーティストのレジデント公演も記憶に新しい。

また、テール・オブ・アスのメンバーとしても長年シーンを牽引し続けており、Afterlifeレーベルや世界各地のイベントでもその存在感を放ち続けている。2024年にはザ・ウィークエンドのブラジル公演のヴィジュアル演出も手がけたほか、フレッド・アゲインやラナ・デル・レイの公式リミックスでも話題を呼んだ。

[UNVRS] ── イビサに誕生した未来型クラブ空間

〈UNVRS〉(読み:ユニバース)は、〈Ushuaïa〉〈Hï Ibiza〉など数々の名門ヴェニューを手がけてきたヤン・ピセネム(The Night League代表)による最新プロジェクトである。クラブのラグジュアリーさとアリーナ規模のスケールを融合し、次世代のナイトライフ体験を提案するこの空間では、イベントごとにカスタマイズされた演出と没入型プロダクションが展開される。

建築美とテクノロジー、そして人間的な「つながり」をテーマに設計されたこの場所は、イビサという土地に根差しながらも、グローバルな視点で“未来のクラブ文化”を切り拓く拠点となるだろう。


チケット情報、最新スケジュール、フォト/映像などは公式サイトへ:https://www.unvrs.com
Follow Anyma:Website | Instagram | YouTube ほか

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!