ブライアン・ジャクソン、新シングルをリリース──Masters At Work × ブラック・ソートが過去と未来を紡ぐ魂の叫び

ジャズ/ソウル・ジャズ界のレジェンド、ブライアン・ジャクソンが7月11日にデジタル配信シングル「The Revolution Will Not Be Televised」を発表する。本作はオリジナル曲として1971年にギル・スコット・ヘロンと共作された名曲を、新世代の視点で大胆に再構築したもの。ザ・ルーツのMC、ブラック・ソートが新たにリリックとヴォーカルを提供し、伝説のプロデュース・チームMasters At Workが重厚かつフロアを揺らすビートを付与。ブライアン・ジャクソン自身によるジャズ・フルートも冴えわたり、原曲のメッセージを現代に響かせる。

オリジナルはギル・スコット=ヘロンの1970年作『Small Talk at 125th And Lenox』の詩から派生し、翌年の2ndアルバム『Pieces of a Man』で本格的に世に放たれた「The Revolution Will Not Be Televised」。当時のプロトヒップホップ的アプローチが新たなムーブメントを呼び起こしたが、本シングルはそこから半世紀を経て、ソーシャル・メディアやライブ・ストリーミング、消費主義への批評を織り交ぜたブラック・コンシャスネスの最新形を提示する。

ブラック・ソートが鋭いパンチラインで切り込む新リリックは、「ガスライティングもミュートも通用しない」「革命はどのプラットフォームでも生中継されるが、映像にはならない」といった現代的な言葉遊びと社会批評を巧みに融合。Masters At Workによるグルーヴィーかつダンスフロア対応のアレンジが、そのメッセージに鮮烈な推進力を与えている。ブライアン・ジャクソンのフルートが曲の合間に湧き上がるように響き渡り、聴く者を時代を超えた抗いの旅へ誘う。

本シングルは、7月リリース予定のブライアン・ジャクソンのニュー・アルバム『Now More Than Ever』にも収録される予定だ。デジタル配信および3枚組LPでの発売に先駆け、アナログEPが2タイトル先行リリースされる。ジェネレーションを問いなく結びつける普遍性と、今まさに燃え上がるリアルタイムの切迫感が同居する本作は、ジャズ/ヒップホップ/ネオ・ソウルの垣根を越え、多様なリスナーをひとつにまとめる力を秘めている。

リリース情報

Artist:Brian Jackson, Masters At Work Featuring Black Thought (The Roots)
Title:「The Revolution Will Not Be Televised」
Label:BBE Music
Format:Digital Single
Release Date:2025年7月11日

今後のリリース予定

Album:Now More Than Ever
Format:Digital / 3LP
※先行アナログEP発売予定


ソウル・ジャズの伝統に深く根ざしながら、現代の社会問題へ真っ向から挑む「The Revolution Will Not Be Televised」。その鮮烈なメッセージとグルーヴを、ぜひ体感してほしい。

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