
デトロイトを拠点に活動するプロデューサー、JMTが、ジャンルの垣根を大胆に飛び越えるニュー・シングル「Yes, I Can」をリリースした。ボーカルには新鋭シンガーのダニエル・ヘックスを迎え、ゲットーテック、テクノ、クラシックR&Bをミックスした斬新なサウンドに仕上がっている。
本楽曲は、HiTech、MCR-T、DJ Godfatherらの高揚感あふれるビートにインスパイアされつつも、エモーショナルなR&Bの質感を内包したもの。デトロイト・アンダーグラウンドの現在進行形を映し出すトラックとして、アルバム『GHETTOTECHTROPOLIS』からの先行シングルとなる。
「デトロイトから生まれる新しいエネルギーをまとった、R&Bのようなゲットーテックを作りたかった」とJMTは語る。本作の原型は、Royce Da 5’9″が共同設立したHeaven Studiosでの雨の日のセッションにあるという。当初はスロウに流れる125BPMのビートにヘックスのスムースな歌声が重なっていたが、ポストプロダクションを経てゲットーテック特有のスピード感と推進力を持つトラックへと進化。官能的なメロディと執拗に刻まれるリズムが交錯し、クラブの深夜帯からチルなプレイリストまで、シーンを問わずフィットする作品となっている。
「Yes, I Can」は単なる楽曲ではなく、未来への音楽的宣言である。感情の温度とダンスフロアの熱を同時に宿すこのトラックは、デトロイト電子音楽の“次の波”を予感させる一曲として要注目だ。
本楽曲は現在、各種ストリーミング・プラットフォームにて配信中。


