ラテンハウス回帰 ── ラスマス・フェイバー、新曲「Está Loca」で真夏のダンスフロアに再び熱狂を

2025年7月10日

スウェーデン出身のプロデューサー／DJ／作曲家／ピアニストとして知られるラスマス・フェイバーが、2025年7月25日に新曲「Está Loca（エスタ・ロカ）」を自身のレーベル〈Farplane Records〉からリリースする。今月発表された「Seem To Last」に続くラテンハウス路線の第二弾であり、まさに“陽”のエネルギーに満ちたキラーチューンとなっている。

「Está Loca」は、ラスマスならではのラテン・ピアノのリフを軸に、ギラつくようなギター、軽やかなフルート、躍動感あるパーカッション、そしてフィエスタを加速させるヴォーカル・フックが一体となった一曲。灼熱のビートとエモーショナルな展開が、クラブだけでなく野外フェスティバルでも映える仕上がりと言える。

2000年代初頭からジャズやラテンの要素をハウスに融合させた先駆的なプロデューサーとして頭角を現したラスマスは、〈Defected〉〈Armada〉などの名門レーベルから次々と作品を発表。アクスウェル、デッドマウス、カスケードといった大物との共作歴もあるほか、近年はアニメやゲーム（『マクロスΔ』『メタルギアソリッド』『Honor of Kings』）などの音楽も手がけ、その功績によりHollywood Music in Media Awardも受賞している。

さらに日本では、アニメ楽曲をジャズで再構築するプラチナ・ジャズ・プロジェクトでも知られ、9枚のアルバムを通じて熱狂的な支持を獲得してきた。

現在彼は、自身の原点であるメロディックでソウルフルなハウスへの回帰を進めている。〈Farplane〉からの一連の新作では、ラテンのリズムや生楽器の豊かなテクスチャーを取り入れながら、20年以上にわたるキャリアで培った音楽性とグルーヴ感を融合。まさに“ラスマス・フェイバーらしさ”の真骨頂とも言える内容である。

本作「Está Loca」は、オリジナルとエクステンデッド・ミックスの2バージョンで展開される予定。夏のピークを彩るには十分すぎるほどの熱量をもったこの新曲が、再び世界のダンスフロアを揺らすことになるだろう。