
2025年6月26日、イビサ ── エリック・プライズが、自身史上もっとも野心的なライブショウ〈Holosphere 2.0〉の創造過程を描いた3部構成のドキュメンタリーを発表。その第一章が本日よりYouTubeで公開された。
この映像では、構想から実現までの舞台裏を徹底的に追跡。プライズとそのチームが挑んだのは、革新と創造の極限を突き詰めたテクノロジー×音楽の融合だ。〈Holosphere 2.0〉は、2025年夏のイビサに新たに誕生した“ハイパークラブ”[UNVRS]にて、9月1日まで毎週月曜に上演されている。
イビサ現地で撮影されたドキュメンタリーは、空想を超えて“ハイパーリアル”な世界を創り上げたプロジェクトチームの面々── 演出家、演出技術者、プロデューサー、そしてスペシャルエフェクトの専門家 ── の証言とともに、圧巻のステージ映像も収録。第2章以降は、毎週水曜にエリック・プリッズの公式YouTubeチャンネルで公開される。


「これはショウではない。ひとつの“ヴィジョン”だ」── Holosphere 2.0の全貌
エリック・プライズは語る。「このアイデアの実現までに6年を要した。待ったのではなく、待たざるを得なかった。必要だったのは、我々の想像に追いつくテクノロジーだ」
高さ8メートル、総重量8トン。三層のカスタムLEDスクリーンに囲まれた球体ステージの中心で、プリッズは世界初の“ホログラフィック・コンサート・スフィア”の中からライブパフォーマンスを行う。〈Holosphere 2.0〉は、単なる視覚効果を超え、会場そのものを“生きている”存在へと変える。ストーリーに縛られることなく、プリッズのその夜の選曲に応じて、演出もその都度変化していく──予測不可能な“進化する空間”なのだ。


すべてがカスタム。すべてが唯一無二。
この球体構造の構築には、既製品は一切使われていない。強度と透明性という矛盾する条件を両立させるため、すべてが特注。巨大な会場を支える[UNVRS]のアリーナ級の設備があってこそ実現可能となった。
さらに、ロサンゼルスのスタジオで撮影されたクリスタルオーブやプラズマボール、ガラスの燃焼などの物理エフェクトを360度で記録。それらをGMUNKをはじめとするデジタルアーティストたちがCGと融合させ、球体内で展開する映像は、1ループごとに独立したデジタル彫刻のような没入型空間を構築している。
2019年に初演された〈Holosphere〉と比べ、映像の解像度、色深度、ピクセル密度、さらには舞台構造のすべてが刷新されており、続編ではなく“完全な再発明”と呼ぶにふさわしい内容となっている。
[UNVRS]──夢を実現させる“場所そのものが作品”のクラブ
このプロジェクトの舞台である[UNVRS]は、UshuaïaやHï Ibizaなど数々の名門クラブを手がけたThe Night Leagueが満を持して立ち上げた最新のベニュー。創設者ヤン・ピセネムが描く「未来のナイトライフ」のビジョンを具現化する、クラブであり、彫刻であり、体験そのものでもある空間だ。
カスタム照明リグ、L-Acousticsの最高音響、アリーナ級の天井高、そして先鋭的な演出を可能にする制作チームHigh Screamとのタッグにより、[UNVRS]は“ただの会場”ではなく、〈Holosphere 2.0〉そのものの一部として機能している。

イベント詳細
ERIC PRYDZ PRESENTS HOLOSPHERE 2.0
開催日: 毎週月曜(6月2日〜9月1日)
会場: [UNVRS](イビサ)
チケット購入: www.unvrs.com
関連リンク
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