2025年12月28日(日)、大阪・フェスティバルホールにて、「玉響(たまゆら)」が再び幕を開ける。
出演するのは、落語家・立川談春と、シンガーソングライター・aiko。この二人が“舞台で出会う”という稀有な瞬間は、まさに“玉響”の名にふさわしい。

本公演は、談春のライフワークとして続けられてきたシリーズ「玉響」の最新章。
aikoをゲストに迎えるのは2019年以来となり、今回は大阪での“一夜限りの邂逅”となる。
「玉響」とは何か?
“玉響(たまゆら)”とは、本来、勾玉同士が触れ合った時に鳴るかすかな音を意味する古語。
転じて、「一瞬」や「はかない時の流れ」を象徴する言葉としても知られている。
この企画における“玉響”とは、談春の語りとゲストの音楽が交わり、響き合うことでしか生まれない一瞬を観客とともに体感するという試み。
つまり、完成された“作品”ではなく、その場でしか起こらない“出会い”が目的であり、本質だ。
2025年の「玉響」はaikoがゲスト

2025年12月28日(日)、大阪・フェスティバルホールで行われる今回の「玉響」では、aikoがゲストとして出演。
長年にわたり日本のポップシーンを牽引してきたaikoの楽曲と、談春の語りの世界がどのように交差するのか。
過去にも「玉響」で共演経験のあるこの二人だが、大阪という土地で再び顔を合わせるのは初となる。
音楽と落語、歌と言葉。ジャンルの異なるふたつの芸能が、まさに“玉響”のごとくふれあい、鳴る音を届ける。
開催概要
- 公演名:「玉響 aiko・立川談春 二人会」
- 日程:2025年12月28日(日)
- 会場:フェスティバルホール(大阪府大阪市北区中之島2-3-18)
- 時間:開場16:00/開演17:00
- 出演:立川談春/aiko
- チケット:全席指定 ¥11,000(税込)
- 問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日12:00〜17:00)
※チケット発売日は近日中に発表予定
過去の「玉響」シリーズと継続の背景
「玉響」は、立川談春の芸歴35周年を記念して2019年にスタートしたプロジェクト。
東京・シアターコクーンにて、ゴスペラーズ、尾崎世界観、aiko、斉藤和義、さだまさしなど、音楽界の多彩な表現者たちをゲストに迎え開催された。
2024年には談春の芸歴40周年を迎え、玉響も再起動。
さだまさしをゲストに据えた全国7都市での“玉響ツアー”を展開し、大きな話題を集めた。
その締めくくりとして今回、大阪でのaikoとの再共演が実現する。
立川談春プロフィール

1966年東京生まれ。17歳で立川談志に入門し、97年に真打昇進。
「談春七夜」「黒談春」「白談春」「談志・談春親子会」など独自の企画公演を次々と打ち出し、落語界に新風を吹き込んできた。
著書『赤めだか』は第24回講談社エッセイ賞を受賞し、ドラマ化もされた。
俳優としても活躍し、「下町ロケット」「どうする家康」「八犬伝」などに出演。
ジャンルを横断しながらも“語り”の本質を追求し続けている存在。
なぜ「玉響」は今、重要なのか?
“ジャンルの壁を超えて何かが響き合う”という発想は、音楽と落語の融合だけにとどまらない。
成熟した表現者同士が、お互いの領域に足を踏み入れ、交わることでしか見えない景色がある。
それは、AIや配信では補えない、「生」の時間に宿る価値でもある。
この「玉響」は、その場にいる人にしか体験できない一瞬の記録。
過去と未来をつなぐ、一夜限りの“響き”を、その耳で受け止めてほしい。