DOUBLE UP × 安藤政信──川崎発のHIPHOPに込めた“痛み”と“静けさ”の映像詩

川崎出身のHIPHOPユニット・DOUBLE UPが、1stアルバム『NEW SOUTH』収録曲「Pain Rain」のミュージックビデオを2025年6月20日に公開した。監督を務めたのは、同じく川崎市出身の俳優・写真家・安藤政信。これが安藤にとって初のMV監督作品となる。

今回のMVは、DOUBLE UPの2人の存在感と内面を浮かび上がらせる静かな強さを持った作品に仕上がっている。安藤が得意とする、詩的かつエモーショナルな映像美で構成されており、「痛み」と「静けさ」をキーワードに、川崎という土地に生きる若者たちのリアルな声を表現している。

MVはYouTubeで公開中

「Pain Rain」MVは現在、YouTubeにて視聴可能。

「Pain Rain」について

「Pain Rain」は、アルバム『NEW SOUTH』の中でも最も内省的で感情の濃度が高い楽曲。生きることの苦しみと、それを超えようとする意志が交錯するこの曲では、地元・川崎のレジェンドクルーであるBAD HOPの楽曲「Red Light」冒頭フレーズをサンプリング。川崎の土着的な空気を纏いつつ、新しいストーリーを紡いでいる。

静かなトラックに乗せて綴られるリリックは、ストリートの痛みや葛藤、そしてわずかな希望を描写。エッジの効いたアートワークと映像演出が相まって、HIPHOPファンのみならず、幅広い層の共感を呼ぶ内容となっている。

安藤政信の表現と初MV監督作

俳優としてのキャリアに加え、写真家としても高く評価される安藤政信。静けさや余白を重視し、被写体の“気配”や内面を繊細に捉えるその作風は、映像においても健在。今回は自身の原点でもある川崎の地を舞台に、DOUBLE UPのリアルな姿を丁寧に捉えた。

安藤はコメントで、「DOUBLE UPの2人をとにかく魅力的に魅せられるように、そして静謐で感情的な映像に創り込めたと思います」と語っており、両者の共鳴がMVという形で昇華されたことが伝わってくる。

DOUBLE UPとは

DOUBLE UPは、川崎市南部出身のYvv(ユウ)とJETSKI(ジェットスキー)によるHIPHOPユニット。
“NEW SOUTH”をスローガンに掲げ、川崎SOUTH SIDEの若手代表として、シーンに新しい風を吹き込む存在として注目を集めている。トラックのセレクトやリリックの視点は国内シーンでも異彩を放ち、今後の動向にも注目が集まる。

1stアルバム『NEW SOUTH』概要

  • 発売日:配信中
  • 配信リンク:https://doubleup-044.bfan.link/NEW-SOUTH
  • 収録曲:
    1. South Block
    2. OFF SIDE
    3. D.O.G
    4. KOREAN TOWN
    5. What’s Up Hater
    6. TOP BOY
    7. Death Race
    8. Guilty Love
    9. Pain Rain
    10. Dear Family

SNS・問合せ先

【問い合わせ】
BUZZ FACTORY(担当:大井)
Mail:044doubleup@gmail.com
HP:https://buzz-factory.info/

DOUBLE UPの表現は、川崎という街の鼓動そのものだ。今回のMVは、単なる映像作品ではなく、ストリートの実感を通した「表現の記録」と言える。彼らが投げかける“痛みの中の静けさ”を、まずは一度その目で確認してみてほしい。

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