「やさしさは連鎖する」──音楽で社会を照らすユニットrelierの挑戦

社会課題の一つである「子どもの孤立」に向き合うNPO法人PIECESが、設立9周年を記念し、音楽ユニットrelier(ルリエ)とのコラボレーションによる新たな映像作品を発表する。

MV「ひとかけ」は、2025年6月22日(土)21:00より、PIECESのYouTubeチャンネルにて公開予定。同日より、各種音楽配信サービスにて楽曲の配信も開始される。

音楽が照らす社会の輪郭

relierは、ボカロP・歌い手としてキャリアを積んだ2人のコンポーザー、駒木優と星坂光による音楽ユニット。壮大かつ繊細なバラードを武器に、リスナーの心に寄り添う楽曲を多数手掛けてきた。

そんなrelierが今回制作したのは、PIECESのビジョンに共鳴したテーマソング「ひとかけ」。楽曲には「誰かにやさしさを渡す勇気」や「自分の中のためらいと向き合う葛藤」が静かに描かれている。

忙しさや日々の余裕のなさから、誰かに手を差し伸べられない自分に後ろめたさを感じたり、思ったような反応を得られず戸惑ったり——それでも、その気持ちを持ち続けることが未来への小さな希望になる。そんなメッセージが込められている。

映像で紡がれる“やさしさの連鎖”

ミュージックビデオでは、水彩タッチの温かな世界観の中で、まちの中で起きる小さなやさしさの連鎖を描写。誰かの勇気が見知らぬ誰かに波及し、やがてまち全体を包む静かな優しさへと変わっていく——そんなPIECESが理想とする社会像が、詩的な映像作品として表現されている。

楽曲と映像の世界観は、「支援のプロでなくても、隣人として何ができるか」という問いへの一つの答えとなっている。

配信・イベント情報

このライブ配信では、楽曲制作の背景にある想いや、PIECESとの出会い、楽曲に込めた意図がrelier自身の言葉で語られる予定だ。relierにとっては初のYouTubeライブ配信となる貴重な機会であり、音楽制作に関心がある人にとっても見逃せない内容となっている。

relierというユニットの在り方

relierは「想いを結び、ココロをつなぐ。」をコンセプトに活動する音楽ユニット。曲ごとにボーカルを変えながら、楽曲のテーマ性を重視した制作を行っている。

PIECESが描く社会とは

NPO法人PIECESは「子どもと社会のウェルビーイング」をビジョンに掲げ、子どもの孤立を防ぐ取り組みを全国で展開している。子どもたちの周囲に多様な「信頼できる他者」がいる社会を目指し、市民向け育成プログラム「Citizenship for Children」や企業・行政との連携を通じた活動を行っている。

relierとPIECESが共に創り上げた「ひとかけ」は、音楽が社会に何をもたらせるのかという問いに、一つの明確なビジョンを提示している。やさしさは、届かなくても意味がないものではない。伝わった先で、きっと誰かの未来を変えていく。

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