
マット・デイモンとベン・アフレックがプロデュースを手がけたドキュメンタリー映画『キス・ザ・フューチャー』が、2025年9月26日(金)よりキノシネマ新宿を皮切りに全国順次公開される。本作の予告編がこのたび解禁された。
音楽が戦火の街をつないだ──伝説のU2ライブの裏側に迫る
本作が描くのは、1990年代のボスニア紛争下、民族や宗教によって引き裂かれたサラエボの人々を再び結びつけた“音楽の奇跡”である。鍵となるのは、U2が1997年に同地で行った伝説のライブだ。
映画は、当時サラエボにU2を呼ぼうと奮闘した支援活動家ビル・カーターと、応えようとしたU2との交流を軸に展開される。銃弾飛び交う都市の中でパンクロックに熱狂していた若者たちにとって、U2は希望の象徴であった。だが、安全上の理由からライブの開催は一時断念。代替案としてU2のZOO TVツアーにて、衛星中継で戦火の街の様子を届けるという斬新な試みが行われた。そして戦後、ついにU2は現地でのライブを実現。4万5千人が涙し、平和と共存への希望が響き渡った夜は、今なお語り継がれている。
世界が戦争に揺れる今こそ観るべき物語
監督はネナド・チチン=サイン。プロデューサーにはマット・デイモン、ベン・アフレック、そしてサラ・アンソニーが名を連ねる。出演者にはボノ(U2)、アダム・クレイトン、ジ・エッジ、そして元米大統領ビル・クリントン、ジャーナリストのクリスティアン・アマンプールらが登場し、当時の証言を交えてその舞台裏を明らかにする。
争いの絶えない現代において、U2が発信した「過去を忘れて、未来にキスを──」というメッセージは、私たちの心に深く訴えかける。『キス・ザ・フューチャー』は、音楽が持つ力、そして人間の連帯が生む奇跡を、静かに、しかし確かに伝える作品である。

作品情報
タイトル: キス・ザ・フューチャー(Kiss the Future)
公開日: 2025年9月26日(金)よりキノシネマ新宿 ほか全国順次公開
監督: ネナド・チチン=サイン
プロデューサー: マット・デイモン、ベン・アフレック、サラ・アンソニー
出演: ボノ、アダム・クレイトン、ジ・エッジ、クリスティアン・アマンプール、ビル・カーター、ビル・クリントン ほか
上映時間: 103分/2023年/アメリカ・アイルランド合作/ドキュメンタリー
配給: ユナイテッドピープル株式会社
公式サイト:https://unitedpeople.jp/kiss