カセットテープの祝祭「Cassette Week 2025」、10月に開催決定 ── レトロと未来が交差する1週間

アナログ・メディアとしての魅力を再発見しながら、音楽カルチャーの新たな潮流をつくり出すイベント「Cassette Week 2025」が、2025年10月13日(月・祝)から19日(日)にかけて開催される。レコードショップやセレクトストア、ライブハウスなど全国各地を舞台に、限定商品のリリースやライブイベント、ストア独自企画などが展開される予定である。

本イベントの原型となる「Cassette Store Day」は、カセットテープの持つ音楽メディアとしての可能性を広く伝えることを目的に、2013年にロンドンでスタート。その後、欧米やアジアへと広がり、日本では2016年より正式に導入された。2022年からは、アメリカ主導の後継イベント「Cassette Week」との連携を深め、より国際的なムーブメントとして発展している。

2025年は、日本での開催10周年という節目の年。これまで以上に多彩なアーティストやレーベルが参加を表明しており、盛大な盛り上がりが予想される。

カセットが「いま」熱い理由

ここ数年、アナログレコードのリバイバルがカルチャーの定番として定着するなか、カセットテープもまた独自の存在感を取り戻しつつある。音源のリリース媒体としての復活はもちろん、アートピースやファッションアイテムとしての側面も注目を集めている。

かつての名機として知られるマクセル「UD」シリーズをオマージュしたテープの登場や、ポータブルプレイヤーの新作も相次ぎ、単なる懐古趣味にとどまらない「持って、見て、聴いて楽しむ」音楽体験として再評価が進んでいる。

このような潮流のなか、「Cassette Week」はカセット文化の現在地を提示し、音楽との新たな関係を提案する場として機能している。

イベント詳細

名称: Cassette Week Japan 2025
日程: 2025年10月13日(月・祝)〜19日(日)
会場: 参加レコード店、賛同ショップ、イベントスペースなど
内容: 限定商品の発売、公式ライブイベント、ストアイベントなど

公式HP: https://cassettestoreday.jp
X(旧Twitter): @cassette_s_d_j
Instagram: @cassettestoreday_japan

参加募集もスタート

「Cassette Week 2025」では、アーティスト・レーベル・店舗・イベント企画者の参加を広く呼びかけている。新譜はもちろん、旧譜・再発・トーク音源やグッズなど、カセットに関連するあらゆる形での参加が可能である。

  • 発売日: 2025年10月13日(会期内であれば自由に設定可能)
  • エントリー締切: 9月30日(販売店・イベント企画は直前まで受付)
  • 販売形態: 独自流通・販路限定も可、自由度の高い設計

参加登録フォームなどの詳細は公式サイトを参照のこと。


今なお進化し続ける「物理メディア」としてのカセット。その奥行きある音色と手触りを、多くのリスナーとともに分かち合う機会となるだろう。カセットの未来を体感する1週間が、今年もやってくる。

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