没入する映像と音のダブ空間 ── Daisuke Kazaokaによる『Soundscape Live Dub Session』が公開

ジャマイカ音楽を基調に独自のダブ世界を構築する音楽家・Daisuke Kazaokaが、自身の1stアルバム『サウンドスケープ』を全曲ライブ・ダブで再構築した映像作品『Soundscape Live Dub Session』をYouTubeにて公開した。

本作は、2025年5月29日にリリースされたダブ・アルバム『Soundscape from Another Planet』と地続きの世界観を持ち、43分にわたって一発撮りされたライブ・セッションとなっている。空間的な奥行きをもったサウンドデザインと即興的なダブ処理が生むスリルは、スタジオ録音では味わえない生々しい緊張感に満ちている。

映像は映像作家・kenta itoが手がけ、モノトーンを基調にしたミニマルな映像表現が、Kazaokaの音響的探求とシンクロ。視覚と聴覚の両面から、まさに“音に沈み込む”ような没入体験を提供している。

本作のミキシング、マスタリングはもちろん、パフォーマンスそのものまで、すべてKazaoka自身によるもの。楽器演奏、歌唱、ダブ処理を一体で行うスタイルは、いわば“ダブの弾き語り”とも言える唯一無二のアプローチであり、ライブアクトの新しい可能性を提示している。

現在公開中のアルバム『Soundscape from Another Planet』とあわせて、ぜひ本映像とともに体験してほしい。音と映像の交差点に現れる、もうひとつの「サウンドスケープ」がそこにある。

『Soundscape Live Dub Session』

  • 公開日:2025年5月28日
  • Direction & Edit:kenta ito(@110kenta
  • Recording, Mix & Mastering:Daisuke Kazaoka(@daisukekazaoka

『Soundscape from Another Planet』


Daisuke Kazaoka プロフィール

1994年、愛知県生まれ。シンガーソングライター、作曲家。
ジャマイカ音楽の影響をルーツに、楽器演奏・作詞・作曲から録音・ミックス・マスタリングまでを一貫して自身で行うセルフプロデュース型のアーティストである。ライブではギターやメロディカを用いながら、リアルタイムでダブ処理を施しつつ歌唱するパフォーマンスを行っており、“ダブの弾き語り”という独自のスタイルを確立。さらに、自作のトラックを使ったビートライブ、舞台音楽の制作、ユニットOVERFALLでの活動など、その表現領域は多岐にわたる。

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