ASA Wuが“ラムネサイダー”で描く、あの夏の泡の記憶 ── hicard Record Clubから初リリース

台湾出身、日本を拠点に活動するトリリンガルR&Bシンガー、ASA Wuが、クリエイティブスタジオhicardが手がける音楽レーベル「hicard Record Club(以下、hRC)」より、新曲「ラムネサイダー」を2025年6月11日にリリースした。ASA Wuにとって、hRCからの初のソロ名義リリースとなる。

「音楽を“世界観ごと”届けたい」──そんなASA Wuの願いと、音楽とデザインを横断的に展開するhRCのビジョンが重なったことで実現した今回のタッグ。これまでEVISBEATSやLEX、LANA、Issei Uno Fifthとのコラボレーションなどで注目を集めてきた彼女だが、ここにきて活動の新たなフェーズに入ったと言えるだろう。

「ラムネサイダー」は、もともと2019年にSoundCloudにて発表された楽曲であり、ASA Wu自身が音楽活動を始めた初期に手がけた思い入れの深い1曲である。今回、ファンからのサブスク配信を望む声に応えるかたちで、ビートメイカーのtheeluuによるトラックを新たに携え、装いを新たに配信リリースが実現した。

タイトルが示す通り、楽曲には夏の淡い記憶が込められている。爽やかでどこかノスタルジックなサウンドにのせて、喉元を通り抜ける炭酸の一瞬の快感、その儚さを音像化する。ビジュアル面では、takeismeによるデザインとUaani Tsirkによるイラストが、楽曲の世界観を鮮やかに補完している点にも注目したい。

ASA Wuはこれまで日本語・中国語・英語を自在に操る歌詞と印象的なフロウで、唯一無二のスタイルを築いてきた。2021年にはKMプロデュースによるEP『Omen』でデビューし、その後もYouTubeアニメ『アーティスウィッチ』とのタイアップや、台湾での初リリース、さらに宮下パークのクリスマス楽曲など多岐にわたる活動を展開してきた。

今回の「ラムネサイダー」は、そうした彼女のこれまでの軌跡と、次なる展開とが交差する象徴的な楽曲となっている。自身のSNSでも「みんなの反応がとても楽しみ!」と語るように、今後の活動に向けた力強い一歩として受け取ることができるだろう。

作品は以下リンクから試聴可能である。

▶︎ ASA Wu「ラムネサイダー」配信リンク

【リリース情報】


アーティスト:ASA Wu(アサ・ウー)
タイトル:ラムネサイダー
リリース日:2025年6月11日(水)
プロデュース:theeluu
アートワークデザイン:takeisme
イラスト:Uaani Tsirk

ASA Wu プロフィール
台湾出身のR&Bシンガー。日本語・中国語・英語を織り交ぜたリリックとメロディセンスが特徴。EP『Omen』でのデビュー以降、EVISBEATSやLEX、BANVOX、LANA、Issei Uno Fifthなどとの共演でも注目を集める。2024年からは台湾にも拠点を広げ、グローバルな視点で活動を展開中。


hicard Record Clubについて
「hicard Record Club(hRC)」は、東京・世田谷に拠点を置くデザイン会社hicardが運営する音楽レーベル。HIP HOPアーティストを中心に、レコーディングやマネジメント、映像制作まで一貫した表現を手がけている。独自企画「Office Rec」では、ラッパーたちがマイク1本で自身の世界観を披露する。

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