
ジャン=リュック・ゴダール ── ヌーヴェルヴァーグの旗手にして、映画という表現の枠組みを根底から問い直し続けた映像の革命児。その稀代の映像作家をテーマにした日本初の展覧会《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》が、2025年7月4日(金)から8月31日(日)まで、新宿・歌舞伎町にて開催される。
本展の会場となるのは、かつて映画館としても親しまれた歴史を持つ王城ビル(新宿区歌舞伎町1-13-2)。主催は展覧会実行委員会、企画はカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCCアートラボ)およびパラダイス商事株式会社が手がける。ゴダールの晩年の傑作『イメージの本』(2018年)を軸に、映像芸術と詩学が交錯するその創作哲学を立体的に掘り下げる内容となっている。
会場では、実際に使用された資料や映像に加え、ゴダールと20年近くにわたりタッグを組んだ映像作家ファブリス・アラーニョがキュレーターとして参加。観客は、静と動、記録と幻想、論理と情念が交錯するゴダールの「後期スタイル」の核心に触れることができる。
サテライト写真展&関連フェアも全国で展開
さらに展覧会の開催を記念して、渋谷PARCO内のOIL by 美術手帖ギャラリーでは、ファブリス・アラーニョによるサテライト写真展も開催。2025年6月27日(金)〜7月27日(日)の会期中には、ゴダールの創作の舞台裏やプライベートな一面を切り取った貴重な写真群が展示される。初日19時からはレセプションも予定されており、こちらは入場無料、誰でも参加可能である。
加えて、銀座・代官山・京都などの蔦屋書店各店、TSUTAYA BOOKSTORE 渋谷サクラステージ、六本木 蔦屋書店でも、展覧会と連動した関連フェアが順次展開。ゴダールの映像詩をより深く理解するための書籍やオリジナルグッズが販売される。
前売りチケットは6月30日まで
本展のチケットは本日6月2日より販売がスタート。前売り価格は一般2,000円、大学生・障がい者1,300円、中高生800円と、当日券よりもお得に入場可能となる(いずれも税込)。前売り券の販売は6月30日(月)までの期間限定。小学生以下は無料(要予約)である。
▶チケット購入はこちら
https://art-ap.passes.jp/user/e/godard
映画の未来を「問い直す」場へ
この展覧会は、2024年に立ち上げられたクラウドファンディングを経て実現に至ったものである。目標を大幅に上回る支援が集まった背景には、世代を超えて広がるゴダールへのリスペクトと、「映像とは何か」を考える契機としての期待があった。
「ジャン=リュック・ゴダールという映画史における巨人の功績を、往年のファンはもちろん、若い世代にも届けたい」──展実行委員長・門司孝之の言葉が、この展覧会の意義を物語っている。
映像を愛するすべての人にとって、これはただの「回顧展」ではない。創造と解体のはざまで、映像の未来をもう一度考える機会である。
展覧会情報
ジャン=リュック・ゴダール《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展
会期|2025年7月4日(金)〜8月31日(日)
会場|王城ビル(新宿区歌舞伎町1-13-2)
料金|一般2,200円/大学生・障がい者1,500円/中高生1,000円/小学生以下無料(要予約)
主催|展覧会実行委員会
企画|CCCアートラボ/パラダイス商事株式会社
後援|在日スイス大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、新宿区
公式サイト|https://godardtokyo.com/
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公式Instagram|@godardtokyo