ジョニー・ナッシュ、新作ALから2ndシングル「Green Lane」公開──郷愁とともに歩く、夕暮れのサウンドスケープ

2025年6月2日

フォーク、アンビエント・ジャズ、ドリームポップの狭間を漂う静謐な音世界でリスナーを魅了してきたジョニー・ナッシュが、通算7作目となるソロ・アルバム『Once Was Ours Forever』を7月4日にリリースする。その収録曲より、アルバムのラストを飾る楽曲「Green Lane」が先行公開された。

ナッシュは、2000年代にChee ShimizuやDr. NishimuraとのユニットDiscossessionで活動し、Crue-L Recordsから作品を発表。その後もジジ・マシン、ヤング・マルコとのガウシアン・カーヴなどを通じて、アンビエント・ミュージックの地平を静かに広げてきた存在である。また、自身が主宰するレーベル〈Melody As Truth〉からも、良質なリリースを継続して発信している。

本作『Once Was Ours Forever』は、2023年のアルバム『Point Of Entry』の流れを汲みつつも、よりパーソナルで夕暮れ時の情景に寄り添うような11の楽曲を収録。アルバムに彩りを加えるゲスト陣にも注目である。カナダのアンビエント・ジャズ・サックス奏者ジョセフ・シャバソンが「Angel」に参加し、Maya OngakuのShoei Ikedaが「Dusk Can Dance」でサックスを吹き、元幾何学模様のTomo Katsuradaは「Holy Moment」にてチェロを担当。さらに、東京拠点のアーティストSatomimagaeは「Rain Song」で、儚くも重層的なヴォーカルを響かせている。

公開された「Green Lane」は、そんな作品群の締めくくりにふさわしい、柔らかなギターと幽玄なリヴァーブが交錯する静謐なトラックであり、ナッシュ自身も本作中の「お気に入りの一つ」と語っている。音の一つひとつが、過ぎ去った時間をそっとすくい上げるような繊細な仕上がりである。

なお、本アルバムは〈PLANCHA〉より日本独自CD化され、ボーナストラック1曲を追加収録。日本盤には解説も付属予定である。

静かなる探求と音の詩情に満ちたJonny Nashの新作は、聴き手に深い余韻と優しさをもたらすに違いない。

リリース情報

アーティスト名：Jonny Nash
タイトル：Once Was Ours Forever
レーベル：PLANCHA / Melody As Truth
フォーマット：CD（日本独自仕様、ボーナストラック＋解説付き予定）
発売日：2025年7月4日
価格：2,200円（税抜）

収録曲