
2025年5月30日(金)の夜。渋谷XXIで行われた「ライブバーセッション」は、名前の通りバー空間で開かれた、ゆるくて心地いいフリーライブ。あいにくの雨にも関わらず、会場には音に引き寄せられるように人がぽつぽつと集まりはじめ、いつの間にか“いい感じ”の熱気に包まれていた。渋谷という場所柄、外国人の姿もちらほら。音楽が言葉を超えて届いてるのが嬉しい。
セッションみたいに、自由でゆるい音


この夜のメンバーは、Vo.&AgtのKaIを中心に、Gt.に井上河と古木良木、Ba.はりょち、Dr.は道田修平という5人編成。
演奏は3部構成で、「Isn’t She Lovely」(スティーヴィー・ワンダー)、「Let It Be」(ビートルズ)、「Don’t Look Back in Anger」(オアシス)といった誰もが知る洋楽が、ちょうどいいゆるさで奏でられていく。
途中には、その場の流れで「プラスティック・ラヴ」(竹内まりや)を即興でセッション。KaIのオリジナル曲「Fly」も披露されて、ライブのラストはしっとりと締めくくられた。
音でつながる、ゆるやかな時間
演奏はしっかりしているのに、ステージの空気はどこまでも自然体。決め込んだライブというより、ミュージシャン同士の呼吸で成り立つセッションのような自由さがあって、聴く側も構えずに音に身を委ねられる感じ。
お酒を片手に、雨宿り気分で立ち寄った人たちが、気づけば音に包まれていた ── そんな、渋谷らしい夜だった。
