世界が注目する“ドット絵”の祭典 ──〈シブヤピクセルアートコンテスト2025〉開催決定

ピクセルアートが再び渋谷の街を彩る。今年で8回目を迎える〈シブヤピクセルアートコンテスト2025〉が、2025年6月1日(日)よりスタートした。応募締切は7月31日(木)24時まで。世界中のアーティストがSNSを通じて作品を投稿し競い合う、世界最大級のピクセルアートコンテストである。

テーマは「ピクセルアートのある日常」

かつて1980年代のゲームカルチャーから生まれた“ドット絵”は、現代において再評価の波を受けている。SNSでは「#pixelart」「#ドット絵」といったタグが日々賑わい、TVCMやプロモーション映像などでもピクセルアートの存在感が増している。低解像度という制約の中で美を追求する表現スタイルは、短歌や俳句にも似た魅力があり、若い世代の間で文化的なムーブメントとして広がりを見せている。

今年のコンテストテーマは「ピクセルアートのある日常」。さらに「渋谷」「虹」「運命」「水」という4つのキーワードを副題として設定し、それぞれの視点で“日常”を表現する作品を募集する。

審査員は国際的ピクセルアーティスト陣

審査員には、名だたる世界のピクセルアーティストが集結。『ファイナルファンタジー』シリーズで知られる渋谷員子をはじめ、eBoy、Joo Jaebum、waneella、Pixel Jeff、Toyoya、Shinji Murakami、APO+といった第一線の作家が名を連ねる。ジャンルも国籍も多様な審査員陣は、単なる技術力だけでなく、オリジナリティ・社会性・ストーリーテリングの3観点から作品を評価するという。

最優秀賞は渋谷の街頭ビジョン放映&豪華副賞

最優秀賞には、賞金30万円に加え、Wacomの液晶ペンタブレット、ピクセル彫刻のトロフィー、「thePIXEL Magazine」へのインタビュー掲載、作品集『Shibuya Pixel Art Collection Book 2025』への収録などが与えられる。さらに、渋谷の街頭ビジョン(計3箇所)での映像放映権が贈呈されるというから、街を行き交う人々の目に直接作品を届けることも可能だ。

そのほか、優秀賞(9名)、審査員賞、オーディエンス賞、サイズ別のLimited Pixel Art賞など、多彩な賞が用意されている。

応募はSNSから誰でも参加可能

応募方法はきわめてシンプル。X(旧Twitter)またはInstagramにて、公式アカウント(@ShibuyaPixelArt / @shibuya_pixel_art)をフォローし、ハッシュタグ「#shibuyapixelart2025」、作品タイトル、キャンバスサイズ(最大512×512px)、メンションを付けて投稿するだけである。プロ・アマ問わず、国籍・年齢・性別も不問。作品形式も静止画、アニメ、映像、彫刻、写真など幅広く受け付けている。

審査結果の発表は、2025年9月21日(日)に渋谷ストリームホールで行われる授賞式にて公開され、一次審査を通過した約50点の作品は同会場に展示される予定となっている。

ピクセルアートが育む“制約の美”と“表現の自由”──世界中のドッターたちによる新たな日常の物語に、今年も注目である。


詳細・応募規約は公式サイト(https://pixel-art.jp/contest2025/)および公式Xアカウント(https://twitter.com/ShibuyaPixelArt)を参照。

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