5月31日(土)と6月1日(日)の2日間、東京・日比谷公園を中心に開催される「日比谷音楽祭2025」にて、大日本印刷(DNP)がブース企画「日比谷“本”楽祭」を展開する。

この取り組みは、音楽と本を融合させた新たな体験を来場者に提供するもので、参加費は無料。会場では、音楽祭らしい賑やかさの中で“本との出合い”が楽しめる。
音楽とともに味わう選書体験

最大の目玉は、音楽プロデューサーであり同音楽祭の実行委員長を務める亀田誠治とDNP社員による約80冊の選書。テーマは「音楽」。アーティストの人生を辿る本、楽曲のインスピレーションになった物語、音楽を聴きながら読みたい作品など、音楽とのつながりを意識した書籍が展示される。
選書は以下の4つのテーマに沿って構成されている:
- 読むロック! ROCK ON THE PAGE
- 彼らはなぜ音楽を選んだのか?
- 物語は、音楽のように
- 目で見る音、目で聴く声
展示には、持ち運びや組み立てが簡単なDNPオリジナルの本棚什器が使用され、場づくりにもこだわりが見える。
「ライトアニメ」と「バーチャル風呂屋書店」
DNP独自の手法である「ライトアニメ」も注目のコンテンツ。絵本や漫画の原稿を活用し、コストや時間を抑えて制作されたアニメーション21作品を上映。加えて、原作絵本の展示も行われ、紙の本との比較を楽しめる構成になっている。
さらに、北海道・定山渓の温泉宿「翠山亭」で展開されている書店「風呂屋書店」が、バーチャル空間で体験できるコーナーも登場。DNPが提供する「書店開業支援サービス」の一例として、本を新しい場所に届ける試みが形になっている。
社員ボランティアによる現場参加も
DNPでは本イベントに社員ボランティアが多数参加。来場者案内、ゴミ分別の支援、演奏会場での誘導などを担当し、企業としての社会貢献姿勢も示す。
音楽祭の詳細
- 会期:2025年5月31日(土)・6月1日(日)10:30~20:30
- 会場:日比谷公園および周辺施設(東京ミッドタウン日比谷など)
- 主催:日比谷音楽祭実行委員会
- 公式サイト:https://hibiyamusicfes.jp/2025/
“ボーダーレス”“次世代育成”“循環型社会”というテーマを掲げる日比谷音楽祭と、出版文化の価値を再発見させるDNPの仕掛け。音楽と本の垣根を越える週末が、まもなく始まる。