m-floリミックスコンテスト、1次審査通過の127曲一挙配信 ── 次世代クリエイターの才能が解き放たれる

2001年リリースのm-floによるクラシック「come again」が、2025年、リミックスという形で再びシーンの中心に帰ってきた。音楽クリエイター向けマーケットプレイス「SURF Music」とm-floがタッグを組み、同曲のリミックスコンテストを開催。その1次審査を通過した全127曲が、5月28日より主要DSPにて一斉配信された。

このプロジェクトは「Bringing Power Back to Music Creators(音楽のチカラをクリエイターに)」を掲げるSURF Musicの理念のもと進行。3月4日から4月1日までの募集期間に寄せられたリミックスから選ばれた一次通過作品を公開することで、すべての参加者が音楽の“場”で実力を試す機会を得ることとなった。

審査は今後も続く。配信された127曲のうち、6月30日までに各DSPでの再生数上位10作品が2次審査へと進出。そこから、m-floメンバー自らが選定する「m-flo 25周年賞」と、SURF Musicによる「SURF Select賞」の2部門で優勝楽曲が決定される。結果発表は、m-floのメジャーデビュー記念日でもある7月7日を予定している。

SURF Musicの特徴は、参加クリエイターに対する明瞭な利益還元構造にある。サブスクリプション料金のみで利用可能な同サービスでは、配信による収益の100%がクリエイターに還元される仕組みを採用しており、これが127曲という大規模な同時リリースの実現につながった。

SURF Musicは、2023年に米・SXSWのイノベーションアワードでファイナリストに選出されたほか、翌2024年には米『Fast Company』誌の「世界で最も革新的な企業」にも名を連ねた新進気鋭のプラットフォームである。リミックスコンテストも今回で4度目。The fin.、稲垣潤一、Rol3ertに続くコラボレーションとなり、今回も注目度の高い企画として話題を呼んでいる。

m-floとは何者か?

1998年に活動を開始したm-floは、☆Taku Takahashi、VERBAL、LISAの3人からなるユニットである。デビュー当初からそのグローバル志向とジャンル横断的な音楽性で注目を集め、2001年発表の「come again」を含む2ndアルバム『EXPO EXPO』では80万枚を超えるセールスを記録。2003年以降は”Loves”シリーズで数々のアーティストとコラボレーションを重ね、J-POPシーンに革新をもたらし続けた。

2017年にはオリジナルメンバー3人で復活。2024年にはデビュー25周年を迎え、再びメインストリームに風穴を開ける存在として注目を集めている。

音楽の未来を開く、新たなステージへ

「come again」が持つ普遍的な魅力に、世界中のクリエイターがそれぞれの解釈で挑んだ127の音。これらの楽曲は、単なる過去の名曲の再構築にとどまらず、今この時代の感性と可能性を映し出すコレクションである。

優勝作品の行方だけでなく、SURF Musicという新しい音楽流通の形、そしてm-floの25周年という節目が交差するこのプロジェクトは、2025年の音楽カルチャーを象徴するムーブメントとなるに違いない。

[m-flo公式サイト] https://m-flo.com/
[SURF Music] https://discover.surf/ja

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