
UKソウル界のレジェンド、オマーが、スタジオ・アルバムとしては9作目となる新作『Brighter The Days』を2025年6月6日に発表する。本作はImpressive CollectiveとBBE Musicのタッグによってリリースされ、LP、CD、デジタル配信の各フォーマットで展開される。
『There’s Nothing Like This』で1990年代初頭に鮮烈なデビューを飾って以来、ネオ・ソウル、アシッド・ジャズ、ファンク、ジャズ、ラテン、クラシックを自在に横断しながら進化を続けてきたオマー。彼の音楽的旅路は今年で40年目を迎えるが、本作『Brighter The Days』は、まさにその集大成とも言える作品である。
サウンドは深化、メッセージは普遍──「進化の到達点」と語る最新作
「アルバムごとに進化している。でも、これは僕の最高傑作だと思いたいんだ」── そう語るオマーの言葉通り、本作にはソウルフルかつオーガニックなバンドサウンドと、エッジの効いたビートが共存している。さらに、彼自身のルーツでもあるクラシック音楽からの影響も色濃く反映されており、ストリングス・アレンジによるドラマチックな展開が楽曲に奥行きを加えている。
参加アーティストの顔ぶれも豪華だ。ポール・ウェラー、ギグス、レディシ、インディア・アリー、ラヒーム・デヴォーン、エリック・ロバーソン、ジェルー・ザ・ダマジャ、ロニー・フォスターなど、英米の音楽界を代表するアイコンが名を連ねている。アレンジにはジョージ・マイケルやティナ・ターナーなどを手がけたクリス・キャメロンが参加し、スケールの大きなストリングスも聴きどころとなっている。

ハイライト曲と注目のメッセージ
アルバムを象徴する楽曲は、希望と団結を歌う「There’s Much Love In The World」、セクシーかつファンキーなダンスチューン「Research」、そして困難を乗り越える力を表現した「This Thing Called Life」。オマーは語る。「この世にいる時間は限られている。議論や争いに費やすより、私たちを結びつけるものに目を向けたいんだ」と。
人生の闇に差す一筋の光を音楽で表現する──それがこの『Brighter The Days』というタイトルに込められた想いであり、本作全体を貫く精神でもある。
オマーという「ワンマン・ジャンル」
しばしばネオ・ソウルやアシッド・ジャズの文脈で語られてきたオマーだが、彼はもはやその枠には収まらない存在である。40年に及ぶキャリアの中で、彼はブリティッシュ・ソウルの進化と多様性を体現してきた。スティーヴィー・ワンダーとのデュエット、UKジャズシーンの重鎮たちとのコラボ、そしてBBCドラマへの俳優としての出演 ── そのすべてが、ひとりのアーティストが持ち得る表現力の広さを物語っている。

リリース情報
- タイトル:Brighter The Days
- アーティスト:Omar (オマー)
- 発売日:2025年6月6日
- レーベル:Impressive Collective / BBE Music
- フォーマット:LP、CD、デジタル配信
- ジャンル:R&B / Soul
キャリア40年、進化し続けるオマーの現在地。それは、自らのスタイルを貫きながら、世代やジャンルを超えて響き合う「唯一無二の音楽」を更新し続けることに他ならない。本作『Brighter The Days』は、その到達点であり、同時に未来への新たな一歩でもある。音楽の力を信じるすべてのリスナーに捧げられた、希望のソウル・アンセムである。