
アナログレコードの新しい販売スタイルが、静かに、しかし確実に浸透しつつある。リユース業を軸に展開する株式会社MIONが、世界最大級のレコード在庫を活かし、誰もが気軽にレコードショップを開業できる革新的な仕組み「Vinyl Shop Creator(ヴァイナル・ショップ・クリエイター)」をローンチした。
本サービスは、わずか40枚程度の小規模ブースから2000枚規模の中型店舗まで対応可能。イベントスペースや書店の一角、さらにはカフェやギャラリーなど、空間さえあればすぐに「自分だけのレコード屋」を始められるというのが最大の特徴である。
世界最大級の在庫から、キュレーションまで一括提供
「Vinyl Shop Creator」が他の販売支援サービスと一線を画すのは、MIONが誇る圧倒的な在庫量と供給力にある。同社はグローバルに数百万点規模のレコードを保有しており、ジャンルや年代を問わず迅速な供給が可能だ。すべての商品にはバーコードが付与され、在庫管理やレジ処理もスムーズに行える。
さらに、アニメ、映画音楽、ジャズ、ロックなど、設置場所に応じた「テーマ別キュレーション」も用意。単なる物販に留まらず、場所ごとの空気感や客層に寄り添うセレクトが可能である点も、カルチャー志向のショップ運営者には魅力的であろう。

導入事例:「Libro」での催事販売が進行中
すでに本サービスは全国各地の書店や雑貨店、商業施設で導入が進んでいる。中でも注目したいのが、日本出版販売株式会社との提携による書店チェーン「Libro(リブロ)」での催事展開だ。書籍との親和性を意識したレコードセレクトが好評を得ており、カルチャーとしてのアナログレコードの再評価が進んでいる。
リスクを抑えた2つの販売モデル
導入にあたっては「代理販売モデル」と「買い切りモデル」の2種類から選択可能。初期投資を抑えたい場合や、試験的に導入したい場合には、代理販売という選択肢が心強い。もちろん、独自のラインナップを作りたいという店舗には買い切りモデルも用意されており、柔軟な運用が可能である。
「音楽のある空間」を一緒につくる仲間を募集中
MIONでは現在、販売パートナーを積極的に募集中である。小売業に限らず、飲食店、ギャラリー、カフェなど、音楽との接点を持ちたい事業者にとっては、新たな価値を創出するきっかけとなるだろう。
「レコード屋を始めてみたかった」──そんな想いが、少しのスペースとこのサービスによって現実になる。アナログの温度を、もっと身近に。MIONの挑戦が、新しいカルチャーの波をつくりはじめている。

株式会社MION
代表者:小坂 ランゲ 由維
設立:1985年8月7日
所在地:神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央22-1 港北ガーデンハウス1F
事業内容:リユース業、小売業、輸出業
公式サイト:https://mion-store.com/