音を集めて、グルーヴに変える──Matt Cabが奏でるJTの“リアルな今”

JTグループの音をビートに変換する音楽プロジェクト「JT Rhythm Loop」第3弾が、2025年5月22日に公開される。今回プロデュースを手がけたのは、日本でも高い人気を誇る音楽プロデューサーMatt Cab(マット・キャブ)。テーマは「JT男女バレーボールチーム」を中心とした“JTの音”。プロジェクトのキーワードは「リアルな音」だ。

バレーボール、森、将棋。異なる現場音がひとつのトラックに

このプロジェクトのユニークさは、すべての音素材が「JTグループの現場」で録音された環境音であること。今回Matt Cabが耳を傾けたのは、バレーボールの試合中に響くジャンプの音や歓声、JTの森に流れる自然音、将棋日本シリーズの会場の静謐な響きといった、生きた“現場の音”たち。それらをジャムセッションのように組み合わせ、ビートに変換していくという挑戦に挑んだ。

特にバレーボールの試合では、観客の熱気や選手の躍動に直に触れ、そこから得た感情を音に落とし込むスタイル。Queenの名曲「We Will Rock You」のように、シンプルでパワフルなリズムをベースにしつつ、サンプリングの妙技で個性を際立たせている。

視覚と聴覚が交差するMVと特別映像

5月22日(木)より公開されるMVは、YouTube ShortsやJTの特設サイト上で視聴可能。監督は、音楽と映像の融合に定評のある菱川太壱が務めており、現場で収録された「リアルな音」がダイナミックに切り取られている。

さらに、制作の裏側を追った特別映像も同時公開。Matt Cabがバレーボールの試合を観戦し、どのように音をキャプチャし、どんなビート構成で楽曲を作ったのか、その一連のプロセスを垣間見ることができる。

「集めた音でビートを作る」シリーズの集大成へ

本シリーズは、第1弾tofubeats、第2弾SO-SOと続き、アーティストごとの視点でJTの事業を「音」で切り取ってきた。「JT Rhythm Loop」は、広告的なPRではなく、フィールド・レコーディングという手法でリアルな現場の魅力を伝える点が特徴的だ。

Matt Cab自身も「異なる音素材をジャムセッションのように組み合わせて一体感を作る過程が面白かった」とコメント。将棋の繊細さ、森の広がり、バレーボールの躍動感といった異なる「空気感」が、ひとつのダンス・トラックとして仕上がっている。

Matt Cab(マット・キャブ)コメント

「異なる音素材を組み合わせる」という今回の楽曲制作に参加させていただきとても嬉しいです。録音から完成まで楽しんで参加することができました。

バレーボールの力強い音を軸に、将棋の繊細な響きや森の壮大な音を織り交ぜ、まるでジャムセッションのような一体感を生み出しました。直感を大切にしながら、素材の個性を活かしつつ、踊れるパワフルなサウンドを目指しました。音の面白さやエネルギーを感じてもらえたら嬉しいです!」

【Matt Cab(マット・キャブ) プロフィール】

サンフランシスコ出身、日本で活動する音楽プロデューサー/アーティストMatt Cab。 BTS、BE:FIRST、安室奈美恵、AI、King & Princeなどへの楽曲提供。 自身名義のMIYACHIとのコラボ楽曲「Famima Rap」でのSpotifyバイラルチャート1位獲得など、唯一無二の音楽スタイルが注目を集めている。 “PLAYSOUND”プロジェクトでは日常の音をサンプリングしてビートを創り、様々な企業とのコラボでBUZZを生み出している。

公開情報(2025年5月13日現在)

第三弾(Matt Cab):5月22日(木)公開予定

第一弾(tofubeats):4月24日(木)公開済

第二弾(SO-SO):5月8日(木)公開済

クリエイターやビジネスパーソンにもおすすめの理由

このプロジェクトが単なるMVの枠を超えて注目される理由は、コンテンツの“透明性”と“創造性”にある。素材の選び方から完成までのプロセスを開示することで、音楽クリエイターやサウンドデザイナーにとっても価値ある教材になっている。

日常の中にある音、企業の中にある音。それらを再解釈してビートへと昇華するこの試みは、ブランディングやコンテンツ企画の観点からも大きなヒントになりそうだ。

この一連のプロジェクトを通じて、JTグループの活動が音楽という別の軸から見えるようになった。Matt Cabの手によって描かれた今回のグルーヴも、企業の“リアルな鼓動”を感じさせる一作に仕上がっている。

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