[フォトレポート:XXI]海風に乗せた感情の旅路 ──〈KaI Presents SEA’S CRUISE Little harbor〉

2025年5月18日、渋谷XXIにて行われたフリーライブ〈SEA’S CRUISE – Little Harbor -〉。この日、青空の下に集まったオーディエンスをやさしく包み込んだのは、主催者でありトリを飾ったシンガーソングライターKaIの歌声だった。

ライブは全4組が出演。コロル、野澤です。、和輝(Kazuki)といった個性豊かなアーティストたちが、それぞれの色でイベントを温めた。そして「かなり時間が巻いている」と14:30ころから“入念な”公開リハーサルを行い、15:00、待望のKaIがステージへ。

オープニングは、鋭く内面を切り出すような一曲「ADDICTION」。その後、川崎鷹也のカバー「愛心」「曖昧Blue」を続け、原曲への敬意をにじませながらも、自身の情感で包み込むように歌い上げた。

中盤ではオリジナルの「Take me」「ヨワネ」を披露。語りかけるような歌詞と丁寧な旋律に、会場は静かな集中を見せる。ラストは「FLY」。KaIの力強くも澄んだ声が、開かれた未来へ向けて羽ばたくように響き、サビでは観客とのコール&レスポンスが、ステージと観客が一体となる瞬間を生んだ。この日のライブはただの音楽イベントではなく、タイトル通り、日常から一歩離れて心を解き放つ小さな船旅のようだったと言える。

次なる航海がどこへ向かうのか ── KaIの旅は、まだ始まったばかりだ。

REPORT: VETHEL

PHOTO: 夢見るサトシ

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