
大阪・西成のリアルを描いた日本語楽曲が、いま、海を越えて静かな共感を呼んでいる。シンガーソングライター・NISHIOKAによる最新楽曲『HANAZONO』が、2025年5月14日付のSpotify UKチャートで26位を記録。さらに、5月3日にはiTunes UKシンガーソングライター部門で5位にランクインするなど、異例の“ダブルチャートイン”を達成した。
しかも、今回の快進撃には広告もタイアップも存在しない。セルフプロモーション型アーティストとして、自身で制作・配信・営業までを一手に担うNISHIOKAが、言語や国境を越えて「共感」だけで築き上げた成果である。
SNSも広告も使わない、“共感型チャートイン”という現象
『HANAZONO』のチャート入りは、Spotifyのアルゴリズム「On Repeat」「Mixes」「Radio」などを通じて自然に拡散された結果である。さらに、TikTokでは11件以上の海外ユーザーによる自発的な使用が確認されており、広告によるバズとは異なる、“作品への共鳴”が世界中に静かに広がっていることを物語っている。
この現象は、「聴かせるために届ける」のではなく、「届いたから聴かれた」──そんな時代の空気を映し出す、ひとつの象徴とも言えるだろう。
「花園町」に込められた、NISHIOKAの“生きた証”
『HANAZONO』は、NISHIOKAが生まれ育った大阪・西成区の実在の地名「花園町」をモチーフにした楽曲である。過剰な演出を排し、自らの足跡をありのままに綴った言葉と旋律が、どこか懐かしくも切実な風景を描き出している。
「ただ、自分の足跡を、自分の言葉で、生きていた証を残したかった」──そう語るNISHIOKAの真っ直ぐなメッセージが、世界各地で困難と向き合うリスナーの心に、静かに寄り添っている。
ラジオからも、世界に広がるNISHIOKAの音楽
現在『HANAZONO』は、ペルーのKiss FMやブラジルのLeticia FM、Capela FMといった複数の海外ラジオ局でもオンエアされており、SpotifyやTikTokと合わせた“自然発生的なグローバル拡散”が進行中である。J-POPや歌詞付きの楽曲が抱える“言葉の壁”を、NISHIOKAの音楽は誠実さと生活の実感で乗り越えている。
アーティスト情報
NISHIOKA(ニシオカ)
大阪・西成出身のシンガーソングライター。作詞・作曲・演奏・録音をすべて自身で行い、レーベルや商業的な後ろ盾に頼らず、独自の営業力と地道な活動によって海外への広がりを実現している。
代表曲に『ISHIKORO』『TORIKAGO』『Kodoku no hana』など。いずれもiTunes UK J-POPチャート1位を記録し、ジャンルの壁を越えた存在感を放っている。


「HANAZONO」NISHIOKA
- 配信開始日:2025年5月1日
- 配信先:Spotify / Apple Music / iTunes / Amazon Music ほか各種サービスで配信中
- 楽曲リンク: Spotify UK TOP 50