RIRYDAY、ここから始まる“episode 0”──『White me』に込めた決意と希望

2025年5月15日

5月8日、渋谷FOWSにて開催されたRIRYDAYのワンマンライブ＆ファンミーティング「NEW DIGITAL SINGLE『White me』RELEASE EVENT」は、グループにとっての節目を鮮やかに刻む特別な一夜となった。会場には、彼女たちの新たな一歩を見届けようと、開演前から多くのファンが詰めかけ、熱気と高揚感が渋谷の夜にじわじわと広がっていく。白を基調とした装飾や、新曲にちなんだグッズの数々が来場者を迎え入れ、すでに“White me”の世界観がそこには広がっていた。

この日SAKURA、MIRI、NONOKA、AYAKAの4人が魅せたのは、わずか30分足らずのパフォーマンスながら、確かな個性と成長の軌跡が凝縮された濃密なライブだった。観客は親子で参加する人や友達同士、仕事終わりのサラリーマンなど幅広く、彼女らの人気の高さと、世代やジャンルを超えて愛されている存在であることを改めて実感させられた。

ライブが始まると同時に、バックのスクリーンにRIRYDAYのロゴが映し出され、会場の期待感が一気に高まる。ざわめきが静まり、ファンの視線がステージに集中する中、1曲目のイントロが鳴り響いた。

オープニングナンバーは「about cha」。スモークが舞う幻想的な演出とともに、青と白を基調にしたライティングが会場を包み、メンバーのシルエットが浮かび上がる。穏やかさと鋭さが共存するようなメロディに、丁寧に重ねられたボーカルが観客の心をじんわりと包み込む。
サビに差し掛かると、早くも客席からは自然と歌声が湧き上がり、まるで一体となるように会場全体が「about cha」の世界に溶け込んでいく。

続く「Uncool」では一転して赤を基調とした照明が力強く照らされ、怪しげなムードがステージを包み込む。低音が響くラップパートや、鋭くキレのあるダンスがエネルギッシュでエッジの効いた世界観を形作っていく。終盤の「It’s So Cool!」の叫びとともにステージが暗転すると、会場の空気も一気に高揚した。MCでは、ファンへの感謝と新曲「White me」への思いが語られる。等身大で飾らない言葉に、RIRYDAYの真摯な姿勢がにじむ

激しさを残したままステージが暗転すると、息を整えるようにメンバーがマイクを手に取る。最初のMCでは、新曲「White me」のミュージックビデオについての話題に。ファンの間でさまざまな考察が飛び交っていることに触れ、「たくさん見てくれて嬉しい！」「けっこう当たってるのもあってびっくりした」とメンバーも嬉しそうに語る。

MVのタイトルにも触れ、「EP.0(エピソードゼロ)」という言葉には、「新しい物語が始まる」「ここからスタートする」という意味が込められているとのことで、細かなところにも様々な伏線が張り巡らされているようだ。幻想的で謎めいた映像美の裏には、彼女たちの想いやこだわりがしっかり詰まっている。AYAKAは「歌詞の“I’m a riry”は、“ありのままでいい”っていう意味なんです」とメッセージを補足しつつ、「ダンスシーンは早朝に撮影したので、すごくキツかった！」と苦労もにじませた。NONOKAは「MVの涙に注目してほしい」と語り、それぞれが見どころや裏話を楽しげに披露していた。

そして披露された「White me」。背面LEDにはMV映像が流れ、水色、白、緑、オレンジと移り変わる柔らかなライティングが映像と重なり合い、ステージ全体が一つの幻想的な空間へと変わっていく。ライトはまるで太陽を表しているかのように温かく、4人はその光に照らされて、滑らかで揃った振りが優雅に流れる。ミドルテンポのこの楽曲は、RIRYDAYの“今”を象徴する一曲であり、4人の声と表情に込められた決意が観る者の胸にまっすぐ届いた。

ラストは「PinkStranger」。ピンクとパープルに彩られたアップテンポなナンバーで、一気に熱量が再点火。背景スクリーンには宇宙やギャラクシーのような壮大な映像が広がり、曲のエネルギーとリンクして、会場全体がまるで異次元の世界に引き込まれるような感覚を味わわせた。ステージと客席が一体になるような盛り上がりの中、4人は最後まで全力で駆け抜けた。

ライブ後のファンミーティングでは、笑顔と交流が絶えず、まさに“推せる瞬間”がそこにはあった。RIRYDAYは、音楽と真心で確実にファンの心を捉えながら、次のステージへと歩み始めている。

今後の展開に期待せずにはいられない。あなたの“White me”も、きっとこの夜に見つかったはずだ。