
オルタナティブ・ロックの金字塔、ザ・スマッシング・パンプキンズが2025年9月、12年ぶりに日本へ帰ってくる。しかも今回は、実に25年ぶりとなる日本武道館公演を含む全国ツアー。まさに「待望」のひと言に尽きるニュースである。
オリジナルメンバーであるビリー・コーガン(Vo, Gt)、ジミー・チェンバレン(Dr)、ジェイムス・イハ(Gt)に加え、新加入のキキ・ウォンがラインナップに名を連ねる最新体制でのツアーとなる。
全国5都市を巡るジャパンツアー
今回の来日公演は、以下の全5公演。アリーナからクラブ会場までを横断する構成は、ファンにとってはその距離感の近さも魅力のひとつである。
- 9月15日(月・祝) 名古屋|COMTEC PORTBASE
- 9月17日(水) 東京|日本武道館
- 9月21日(日) 大阪|Zepp Namba
- 9月24日(水) 福岡|Zepp Fukuoka
- 9月25日(木) 広島|広島文化学園HBGホール
チケットは5月13日より順次先行受付がスタート。一般発売は6月21日(土)からとなっている。
革新的サウンドで時代を切り開いた孤高の存在
1988年にシカゴで結成されたザ・スマッシング・パンプキンズは、甘美なメロディとひしゃげたディストーション、扇動的なギターと緻密なオーケストレーションを融合させ、ロック、ゴス、メタル、シューゲイザーを横断する革新的なサウンドで世界中に衝撃を与えてきた。
1990年代には『Siamese Dream』(1993)、『Mellon Collie And The Infinite Sadness』(1995)といったモンスターアルバムを次々とリリース。後者は1000万枚超のセールスを記録し、彼らを時代の頂点へと押し上げた。
最新作『Aghori Mhori Mei』で90年代の熱狂が蘇る
通算13作目となる最新アルバム『Aghori Mhori Mei』は、2024年8月にリリースされたばかり。再びビリー、ジミー、ジェイムスのオリジナルメンバーが中心となり、初期のエネルギーを現代的にアップデートした作品として高い評価を得ている。
ドライヴ感あふれる「Edin」、グルーヴィーな「Sighommi」、緻密な構成が光る「Pentagrams」など、全10曲がそれぞれ異なる魅力を放ち、いまなお創造の炎が消えていないことを証明している。
歴史が再び動き出す──“今のスマパン”を見逃すな
25年ぶりの日本武道館、12年ぶりのジャパンツアー。90年代をリアルタイムで体験したリスナーにとっては、青春の記憶を呼び覚ます時間となるだろう。だが、彼らの音楽は、決して懐メロではない。常に進化し、時代の空気を捉えながらも、自らの核を失わない。だからこそ、今のスマッシング・パンプキンズを目撃することには意味がある。

『Aghori Mhori Mei』ザ・スマッシング・パンプキンズ
レーベル:Martha’s Music
配信日:2024年8月2日
配信リンク:https://orcd.co/aghorimhorimei
詳細・チケット情報は以下にて:
▶︎ https://www.creativeman.co.jp/artist/2025/09tsp/