ジュリア・メストリ、3rdアルバム『マラヴィリョーザメンチ・ベン』を発表 ── ディスコとポップに彩られたキャリア最高傑作

2025年5月8日

ブラジル音楽シーンの新しい波を牽引するバンド「バーラ・デゼージョ」のメンバーとして知られるシンガー・ソングライター、ジュリア・メストリ）が、ソロ名義としては3作目となるニューアルバム『マラヴィリョーザメンチ・ベン』を完成させた。先行配信は5月8日、CDおよびLPは5月23日にリリースされる。

今作は、ブラジルの伝統的ポップスであるMPB（ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ）を土台としつつ、1970〜80年代のポップスやディスコ、さらには女性ディーヴァたちの存在感を色濃く反映した内容となっている。特に、ブラジルのロック・クイーンとして知られるヒタ・リーや、本作にもゲスト参加しているマリーナ・リマへのリスペクトが全編に漂い、彼女たちの音楽的DNAを現代的な感性で再解釈したような意欲作である。

バーラ・デゼージョのエネルギッシュなファンク〜ロックとは一線を画し、ジュリアのソロワークではより感情の機微を繊細に描き出すしっとりとしたバラードや、華やかで高揚感に満ちたディスコ・チューンなど、音楽的レンジの広さが際立っている。まさに、自身のルーツと現在地を見つめ直したうえでの“キャリア最高傑作”と呼ぶにふさわしい作品である。

CDおよびLPは、英国の名門Mr.Bongoレーベルからの輸入盤に加え、Unimusicによる日本限定の帯・ライナーノーツ付き仕様で展開される。国内流通はディスクユニオンが担当しており、ファンには見逃せないフィジカルリリースとなっている。