ジョルジャ・スミス、新曲「The Way I Love You」リリース ── UKクラブカルチャーへのオマージュと進化の一歩

英国R&B界の至宝、ジョルジャ・スミスが2025年初となるニューシングル「The Way I Love You」をリリースした。ノスタルジックなムードとヘヴィなベースラインが交差する本作は、彼女の音楽的進化を如実に示す一曲である。

昨年10月のジャパンツアーを成功裏に終え、直近では北米ツアーも完走。着実にキャリアを積み重ねるジョルジャは、今夏開催の〈SUMMER SONIC 2025〉出演も控えており、国内外でその存在感をいよいよ強めつつある。

「昔に戻ったような感覚があって、でも“今”も感じさせてくれる。女友達と聴いて盛り上がれる曲」と本人が語るように、「The Way I Love You」はパーソナルでありながらも、開かれたエネルギーを持つダンスチューンだ。マーヴェリック・セイバー、エド・トーマス、シェイクとの共作により、クラブとR&Bの狭間に新たなグルーヴが生み出されている。

同時に公開されたミュージックビデオも話題を呼んでいる。監督はエド・シーランやリトル・ミックスなどを手がけてきたKCロック。舞台はミッドランド、シェフィールドの伝説的クラブ〈Niche Night Club〉。UKガラージ〜ベースラインの震源地とも言えるこの空間へのリスペクトが、映像美の随所にちりばめられている。ジョルジャはレイブ時代の熱気に身をゆだね、映像を通してその快楽と記憶をリスナーと共有する。

ジョルジャは近年、AJトレイシーのUKガラージ曲「Crush」やシャイガールとの「Wifey Riddim」、メジャー・リーグDJzとの「Come With Me」など、ジャンルを横断するコラボレーションでも注目を集めてきた。「The Way I Love You」は、そうした音楽的軌跡の延長線上にありながらも、改めて彼女のR&B〜ソウルに根ざした表現力の深さを感じさせる。

2023年に発表されたセカンドアルバム『Falling Or Flying』を経て、ジョルジャ・スミスは音楽的にも人間的にも大きな飛躍を遂げた。その内省的な詞世界と、胸をえぐるような歌声は、世界中のリスナーにとって共鳴の源となっている。デビュー作『Lost & Found』(2018年)から一貫して、自らの人生を誠実に表現してきた姿勢こそ、彼女の魅力の核心である。

この夏、サマソニのステージでその姿を目にすることができるのは、またとない機会である。2025年の今、ジョルジャ・スミスはR&Bの枠を超えた、現代音楽のひとつの指標となりつつある。

Jorja Smith – “The Way I Love You”
リリース:配信中(FAMM)
🎧 配信リンクはこちら

SUMMER SONIC 2025 出演日程

  • 8月16日(土):大阪・万博記念公園
  • 8月17日(日):東京・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ
    公式サイト

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