
ハウスミュージックの歴史を更新し続けてきたキーパーソン、ケニー・ドープが、実に9年ぶりとなるジャパンツアーを開催する。Louie Vegaとの伝説的ユニットMasters At Workの一員として、そしてソロアーティストとして、数々のフロアを揺らしてきた彼が、再び日本各地のクラブに降臨する。
名古屋から札幌へ ── 全国6都市を巡る濃密な旅
今回のツアーは、名古屋・大阪・福岡・京都・東京・札幌の6都市を巡るもの。ローカルシーンに根ざしたクラブから都内の大型ベニューまで、各地で異なる表情の夜が展開される。
名古屋 CLUB MAGOを皮切りに、大阪 CLUB JOULE、福岡 KIETH FLACK、京都 WORLD KYOTO、東京 Spotify O-EAST、そして札幌 PRECIOUS HALLへ。日本列島を縦断するこのスケジュールは、まさに“フロア巡礼”と呼ぶにふさわしい。
ハウスの枠を超えた革新者
ケニー・ドープは、グラミー賞に4度ノミネートされた実績を持つDJ/プロデューサーであり、ダンスミュージック史における最重要人物のひとり。Masters At Workとしては、ハウスを軸にヒップホップ、ラテン、ジャズ、ソウルを横断する革新的なサウンドを提示し続けてきた。
その手腕はリミックス/プロデュースワークにも発揮され、Björk、Janet Jackson、Daft Punk、Luther Vandrossといった錚々たるアーティストたちの作品に関わってきた。
“The Bomb!”が刻んだダンスミュージックの金字塔
ソロ名義The Bucketheadsとして発表した「The Bomb! (These Sounds Fall Into My Mind)」は、いまなお語り継がれるクラブアンセム。さらにレーベルKay-Dee RecordsやDopewaxを通じて、レアグルーヴやファンクの再評価にも大きく貢献してきた。
近年ではBrian Jacksonのアルバム『Now More Than Ever』をMasters At Work名義でプロデュースするなど、世代やジャンルを越えた活動を続けている。
45回転の熱からハウスの深淵まで
彼のDJプレイは、単なるジャンルの横断ではない。45sのファンクからディープハウスまでをシームレスに繋ぎ、フロアに“物語”を生み出す。豊富な音楽知識と圧倒的なグルーヴ感覚が生み出すそのセットは、世界中で熱狂的な支持を集めてきた。
9年ぶりの来日 ── それは単なるツアーではなく、ダンスミュージックの現在地と原点を同時に体感する機会だ。フロアの記憶を更新する夜が、再び日本に訪れる。

