鳥は鳴き続ける ── Dirtybird、400作目に刻んだ“継承と更新”のビート

20年以上にわたりダンスミュージックの最前線を駆け抜けてきたDirtybirdが、記念すべき400作目のリリースに到達。その節目を飾るのは、Will Clarkeと故DJ Funkによるクラシック「Booty Percolatin’」を、ベイエリアの新鋭Wet VelvetとTCHiLTが再構築した最新リミックスだ。

過去と未来をつなぐこの一曲は、レーベルの精神そのものを体現している。

クラシックの記憶を揺さぶる“Booty Percolatin’”

2016年にリリースされ、いまなおフロアで愛され続ける「Booty Percolatin’」。もともとは2015年のCampoutでプレイされたブートレグとして話題を呼び、その後正式リリースへと至った、いわばDirtybirdの歴史を象徴する一曲だ。

中毒性の高いグルーヴと遊び心あふれるヴォーカルは、レーベルの“らしさ”を決定づけた要素のひとつ。そのエネルギーは10年近く経った今も色褪せることがない。

新世代が再構築するフロア・アンセム

今回のリミックスを手がけたのは、サンフランシスコを拠点とするWet VelvetとTCHiLT。原曲の持つユーモアと跳ねるようなグルーヴを受け継ぎながら、ローリングするドラムと重厚な低域、そして現代的なプロダクションで大胆にアップデートしている。

単なるリワークに留まらず、“次の世代のためのBooty Percolatin’”として機能する仕上がりだ。

コミュニティとともに進化してきた20年

Dirtybirdは2005年の設立以来、FISHERやJustin Martin、Walker & Royce、VNSSA、Catz N Dogz、Black V Neckら数多くの才能を世に送り出してきた。

その特徴は、単なるレーベルに留まらない“コミュニティ”としての在り方にある。Campoutフェスティバルや独自のイベントを通じて、ファンとアーティストの距離を縮めながら、独自のカルチャーを築き上げてきた。

ローカルから未来へ ── ベイエリアのバトン

400作目にあえてベイエリアの新鋭を起用したことは象徴的だ。Wet Velvetはシカゴ・ハウスやファンクの影響を受けた骨太なグルーヴで注目を集め、TCHiLTはファンクやヒップホップ、ジャズを横断する柔軟なスタイルで独自の存在感を放つ。

ローカルシーンへのコミットメントと次世代への投資 ── その両輪こそが、Dirtybirdをここまで成長させてきた原動力だ。

過去を祝福し、未来を鳴らす

「重要なのは、揺れ動くブーティではなく、その過程で出会った仲間たちだ」と語るアーティストの言葉は、どこかこのレーベルの哲学と重なる。

『Booty Percolatin’(Wet Velvet & TCHiLT Remix)』は、単なる記念リリースではない。
それは、コミュニティとともに歩んできた20年の祝福であり、これからも続いていく物語の新たな一歩だ。

Buy/Stream ‘Booty Percolatin’ (Wet Velvet & TCHiLT Remix)’
https://dirtybirdrecs.ffm.to/bootypercolatin

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