TOKONA-Xの魂が蘇る ── 伝説のラッパーを辿るドキュメンタリー『KING OF BULLSH*T』、ABEMAで独占配信

2025年4月30日

2004年に急逝した日本を代表するラッパー、TOKONA-X。その濃密すぎる26年の生涯と、ラップ史に刻まれた存在感を掘り下げるドキュメンタリー『KING OF BULLSH*T -THE SAGA OF TOKONA-X-』が、2025年5月2日（金）21時よりABEMAにて独占配信される。

マイクを握っていたわずか10年の間に、TOKONA-X（本名：古川竜一）は唯一無二のフロウと存在感で日本語ラップに革命をもたらした。没後20年を経た今も、その名前を語るラッパー、DJ、リスナーは後を絶たない。本作は、そんな“キング”のリアルを初めて本格的に映像化したものである。

監督を務めたのは、名古屋を拠点に活動を続けるDJ RYOW。TOKONA-Xと共にシーンを築き上げてきた彼が、構想から完成まで約2年をかけて挑んだキャリア初の映像作品である。リリックの奥に潜む葛藤、生々しい言葉の背景、家族との関係、生きた街の空気。すべてが当時を知る仲間たちの証言と共に、克明に紡がれていく。

証言者には、AK-69、ILL-BOSSTINO、漢 a.k.a. GAMI、Mummy-D、Zeebra、R-指定、呂布カルマ、般若ら、時代を越えてリスペクトを寄せるMCたちがずらりと名を連ねる。また、TOKONA-Xの遺族も出演し、彼の知られざる素顔を語る。

ABEMAでの配信は、同サービス限定のオリジナル・カット版。さらに、付録映像「The Appendix」では、DJ RYOW自身がこのプロジェクトに懸けた想いや制作の舞台裏を赤裸々に語る。作品とあわせて見れば、その熱量と誠実さは一層胸に迫ることだろう。

「音楽は死なない」。TOKONA-Xが遺した言葉と魂が、2025年の今、再び息を吹き返す。