
ドイツとアメリカを拠点に活動するクリエイティブ・コレクティブ、LE YORAがニューシングル「NC-17」を発表した。リリースはAlta Music Groupより2026年3月6日。音楽、映像、デザイン、カルチャー感覚を横断する彼らのプロジェクトは、2026年に向けてさらに輪郭を強めている。
“作品世界”としてのエレクトロニック・ミュージック
SOMMA、JEWELS、YUMAの3人によって構成されるLE YORAは、単なるDJ/プロデューサーの枠に収まらない存在だ。彼らのリリースは毎回、ひとつのエピソードのように機能する。音楽だけでなく、ビジュアル、デザイン、世界観までを自ら構築することで、ひとつの「作者的宇宙」を形づくっている。
2026年の幕開けには、Radioheadの名曲「Everything In Its Right Place」を大胆に再解釈した楽曲を発表。そして今回の「NC-17」は、その流れをさらに鋭く推し進める第二章となる。
ロックの態度と都市の空気を宿したクラブトラック
「NC-17」というタイトルは映画のレーティング制度に由来する。2025年12月、ロサンゼルスの仮設スタジオで制作されたこの楽曲には、ロックの攻撃性やアーバン・カルチャーの感覚、そして映画的な構図が持ち込まれている。
結果として生まれたのは、ハウスとテクノを基盤にしながらもジャンルの境界を軽々と越えるサウンド。LE YORA独自のレンズを通して再構築されたクラブミュージックだ。
彼ら自身も「ロックや都市文化の影響を電子音楽に持ち込み、カルチャーを前に進める」という意識を語っており、本作はその宣言とも言える。
Coachellaを含む世界ツアーへ
2026年の春、LE YORAは大きな節目を迎える。米国最大級のフェスティバルCoachellaへの出演が決定しており、4月12日と19日にYuma Tentでパフォーマンスを行う予定だ。
さらに4月14日にはロサンゼルスのクラブで、ノルウェーのエレクトロニック・デュオRöyksoppと共演するショーも控えている。
音楽を中心に広がる“文化プロジェクト”
LE YORAは2021年に結成されたクリエイティブ・コレクティブ。エレクトロニック・ミュージックを核に、ファッション、グラフィックデザイン、ライブ体験、映像制作など複数の領域を横断して活動している。
彼らは自ら雑誌を制作し、ミュージックビデオを撮影・編集し、ビジュアルコンセプトをすべて手がけるというDIY精神を貫いている。現在はオリジナルのファッションラインの制作も進行中だという。
音楽はあくまで中心にある“血流”。しかしLE YORAが目指しているのは、ヘッドフォンの中でも、現実の空間でも体験できる総合的なカルチャーの復興だ。
「NC-17」は、その世界観をさらに拡張する最新の一歩となる。クラブミュージック、映像美、そして現代的な感覚が交差する場所から、LE YORAの物語はまだ始まったばかりだ。

Artists: LE YORA
Title: NC-17
Label: Alta Music Group
Release date: March 06, 2026
LE YORA: Instagram| Spotify
SOMMA: Instagram| Spotify
JEWELS: Instagram| Spotify
YUMA: Instagram| Spotify
