夜の余白に差し込むメロディ ── Antonio Recが描く新章「Love I’ve Never Had」

イタリア出身の新鋭プロデューサー/DJ、Antonio Recが、Yousef主宰のレーベルCircus Recordingsから2曲入りEP『Love I’ve Never Had』をリリースする。テクスチャーとメロディの交差点を探るこの作品は、内省的な深夜のグルーヴとダンスフロアの高揚を同時に描き出す、若きプロデューサーの現在地を示す一作だ。リリース日は2026年3月27日。

深夜のフロアを包み込むタイトル曲

EPの核となるタイトル曲「Love I’ve Never Had」は、ミニマルに削ぎ落とされたマイクロリズムと、催眠的なアトモスフィアが溶け合うディープな一曲。派手な展開ではなく、静かに積み重なっていく音の層がリスナーを深い没入へと導く。夜更けのクラブでじわりと広がる感情の余韻をすくい取ったような、繊細で内省的なトラックに仕上がっている。

ダンスフロアを押し上げる「Mind The Gap」

一方の「Mind The Gap」は、タイトル曲のムードを受け継ぎながらもエネルギーを一段階引き上げたトラック。ドライヴ感のあるグルーヴに、広がりのあるシンセワークが重なり、フロアを高揚させるメロディックな展開が印象的だ。ディープさと推進力をバランスよく融合させた構造は、クラブプレイでの即戦力としても機能する。

ミレニアム世代が担う次のクラブサウンド

2000年前後に生まれた世代のプロデューサーとして頭角を現しているAntonio Recは、イタリアのクラブ〈Mandarino〉や〈ArAnceto〉でのレジデント経験を経てキャリアをスタート。2019年のデビュー以降、Cr2 Recordsやfabric Recordsなどから作品を発表し、シーンの中で存在感を高めてきた。

彼の楽曲は、Joseph Capriati、Marco Carola、Lee Foss、ClooneeといったトップDJたちからもサポートを受けている。

確かな手触りで広がる未来

今回のEPは、プロデューサーとしての成熟を感じさせる重要なステップでもある。精密な音作りとグルーヴへの強い意志、そして次のサウンドを追い求める探究心。『Love I’ve Never Had』は、Antonio Recがこれからのクラブシーンに刻む足跡の、確かな序章と言えるだろう。

Antonio Rec
‘Love I’ve Never Had’ EP

Circus Recordings / CIRCUS225
https://www.instagram.com/antoniorec/?hl=en
https://www.instagram.com/circusrecordings

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